書名 あした,金沢へ行く
著者 伊藤まさこ
発行所 宝島社
発行年月日 2015.03.11
価格(税別) 1,300円
● どういう切り口で金沢を紹介するか。結局,お店(寿司屋,甘味処,そば屋など)と人。人というのは,伊藤さんの知り合い。
こういうふうにならざるを得ないものでしょうね。
● ただ,こうなると,金沢ならではというのがなかなか浮きでてこない憾みが残る。こういうお店は京都にもありそうだし,東京にもありそうだ。ホントにどこにもないよ,ここだけだよ,なんてお店はちょっと想定しにくいわけだから。
登場する人たちも皆すばらしい人たちなんだけど,すばらしい人って,やはりそちこちにいるんだと思うんだよね。
● 結局,金沢にしかないものは金沢の風土である,ってことになるんだろうか。あとは兼六園とかそいういうものになってしまう。
それだけでは1冊にならないだろうし,なったとしても読者がつかない。
● 金沢の酒蔵で仕込み水を飲ませたもらって,その柔らかさとまろやかさにびっくりした,という話が出てくる。
これは栃木でも体験できるよ。山あげ祭(7月)のときに,烏山に来ればね。島崎酒造が仕込み水を飲ませてくれるよ。真夏なのにひんやり冷たくて,トロッとした濃くがある感じの水。酒にしないでこのまま売ればいいのにと思ったり。
0 件のコメント:
コメントを投稿