書名 憩う言葉
著者 杉浦日向子
発行所 イースト・プレス
発行年月日 2011.05.20
価格(税別) 1,000円
● 杉浦さんのアンソロジー2冊目。
● いくつか転載。
仕事に忙殺される人生ではなく,その日その日を,いかに楽しみ,いかに遊ぶかです。(p11)
酒は,楽しく,ほどよく。天の美禄は,溢れると一気に涸れる。寸止めに妙あり。(p41)
とかく,酒と女は誉めるべし。批評すべからず愉しむべし。(p52)
ソバ湯だけを合いの手に,酒を呑むのは,年を重ね,盃を重ねたものの到達する,枯淡の境地であろう。ここまで来たら,いつ死んでも惜しくない命と悟るがいいと(個人的に)思っている。(p79)
医者にはなるべく近づかない。ポックリ逝くためには,心臓は弱いほうがいい。(p116)
体にいいことはしない。それから体に悪いもの,とくにアルコールは積極的に取るようにしています。(p117)
なんか,ちゃんと考えるとダメで,いい加減にしているほうが,ヒューっと描けちゃうんですよねえ。苦労すると苦労しただけ,悪くなっちゃう。(p161)
書名 粋に暮らす言葉
著者 杉浦日向子
発行所 イースト・プレス
発行年月日 2011.05.20
価格(税別) 1,000円
● 杉浦さんの作品群から編んだアンソロジー。
● こういうものから転載するのは阿呆の極みながら,特に心に残ったいくつかを。心に残ったというと,なんか格好いいけれども,要は自分に都合のいい言葉ってことですね。
江戸っ子の基本は三無い。持たない,出世しない,悩まない。(p14)
私たちは真・善・美だけを正しいものをして,そっちだけを抽出したいと思い続けていたのが,そもそも違っちゃったような気がします。偽・悪・醜を取り戻さないといかんですね。(p23)
なんのために生まれてきたのだろう。そんなことを詮索するほど人間は偉くない。三百年も生きれば,少しはものが解ってくるのだろうけれど,解らせると都合が悪いのか,天命は,百年を越えぬよう設定されているらしい。(p63)
江戸の人々は「人間一生,物見遊山」と思っています。生まれてきたのは,この世をおちこち寄り道しながら見物するためだと考えているのです。(p69)
自分が没落しようが,乞食になろうが,それも自分で請け負って楽しむというぐらいの気概がないと。「社会が悪いから失業した」じゃ,江戸はやれないですよ。(p82)
江戸の頃の豊かさというのは,天才とか,才のある人が,企業や大組織に取り込まれないで,遊びの中で才能を開花できたところにある。(p141)