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2020年10月23日金曜日

2020.10.23 西原理恵子 『最後の講義 完全版 西原理恵子』

書名 最後の講義 完全版 西原理恵子
著者 西原理恵子
発行所 主婦の友社
発行年月日 2020.03.31
価格(税別) 1,100円

● 「女の子の人生で覚えていてほしいこと」が副題。頭の中で拵えたわけじゃない,人に数倍する実体験からの処方箋が示されている。
 元手のかけ方が違う。それが1,100円で読めるんだから,若い女性は読んでおいた方がいいでしょう。男も,女ってこうなのかと目からウロコが落ちるだろうから,やはり読んでおくのがお得。


● 以下に転載。
 そんなふうにみなさんが真面目に大学に通っている間に,希少種の白馬の王子さまは腕利きのハンターみたいな女に持っていかれて,みんなが卒業する頃にはもうカスしか残っていません。(p5)
 だいたいクリエイターというのはこのタイプが多いです。要はウソつきがプロになっているだけですから。弁護士とか医者にそういうタイプはいないです。あの人たちは真面目に物事を考えるタイプなので。(p14)
 人の命なんて平等じゃないし,早く死んじゃったほうがいい人もいるに決まってるんだから。(p23)
 ダメな男って本気でウソをつくから。本気でウソをつく人にはかないません。(p34)
 ここにいる女性の皆さんは今,お金で換算すると2億円くらいの価値があると思うんです。おっぱいもお尻もきれいで,肌もツルツルだし。でも,40年後には0円になります。(中略)その間に何もしなかったら,死ぬほど怖いことになります。(p38)
 私の知り合いで看護師さんがいるんですけど,夜勤明けの昼間の居酒屋で知り合った男と付き合っちゃうんですよ。そこにどんな男がいるか,わかりますよね。(中略)漁場をまず変えること。同じ漁場で釣りをしている女性が非常に多いです。(p42)
 真面目な女ほど逃げ遅れますね。女の一途ってすごくいけないことだと思うんですよ。相手の悪いところが見えなくなります。(p43)
 男の人って髪切った日に「髪伸びた?」とか平気で言うぐらいだから,バレやしない。女のウソはかなりレベル高いですから,二股,三股ぐらいは全然大丈夫です。(p45)
 私の知ってる範囲では,9割方が慰謝料,養育費もらってません。そもそも慰謝料や養育費が払えるような男だったら離婚になりません。(p46)
 日本では出産も体育会系の根性論みたいになってて,どんなに痛くても母体はそれに耐えうる力がある,それに耐えてこそ母親になれるとか言うけど,真っ赤なウソですからね。絶対に無痛分娩にしてください。(p49)
 山内一豊の妻は本当に間違っていると思います。馬ひとつ買えない夫にへそくりのカネ渡すとか絶対ダメです。それは子供の養育費に突っ込むべきだと思います。(p50)
 人っていい加減ですし,弱い生き物なんですよ。すごい立派な人が急に変な人に変わっちゃうのね。何だろうなって思うんですけど,耐用年数が過ぎたんだねっていう話になって。(p51)
 本当に毎日毎日,夫の病気との戦いだったんですけれど,やっぱり知識がなかった。病気に対する知識がないので,道徳とか人間性を病人に求めてしまう。でも相手はアルコール依存症という頭のおかしくなる病気なので,そこでどんなに倫理を説いてもダメなんですね。だから,病人は医者しか診ちゃいけない。家族は診ちゃいけないんです。家族の愛情では病気は治らないんです(p61)
 私も「夫は明らかに病気だから今捨てちゃいけない」と思ったんですね。大間違いでした。病気のときこそ捨てなきゃいけなかった。家族は後方支援しかしちゃいけないということを知らなかった。(p62)
 ヒマだと人のことを憎んだり腹立ったりしてくるんですね。動いて働いて稼いでいると自分の中のエンジンがどんどん回転して,エネルギーが湧いて明るくなっていくんですよ。(p70)
 働いていれば自炊なんかしなくても済みますからね。アジア人みんな外食ですよ。(中略)手作りとか全然しなくていいんです。日本の女の人だけが手作り信仰に囚われている。(p72)
 家族が仲良くすることを考えたら,自分は外で働いて,家事は絶対にプロに任せたほうがいい。月に1回でいいからプロに任せると,もう格段に家の様子がよくなりますので。(p73)
 人生はやっぱり女のほうが絶対楽しいと思うんです。(中略)家族も作れるし,ウソも上手だし,働くことも楽しいし。たとえば商店街のコロッケ屋のおばちゃんって,毎日笑いながらコロッケ揚げてるじゃないですか。それで必ず温かいほうからくれますよね。あんなふうな人になれたらいいなと思っています。(p75)
 私は不倫もわりとありで,自分の中で「洗って返せば大丈夫」っていう標語があるくらいで。(中略)ウチら漁師文化なので,そういうの気にしない。漁師ってものすごく危険なところで命がけで働いているので,よそで何しても帰ってきたら何も言わないみたいな,そういう文化なんです。(p98)
 何でもいいんでどんどん試して,いっぱい失敗してください。失敗すると覚えるの早いです。(p109)
 女性は若くてかわいいときから子供を産んで母親になって,そこからずうずうしいおばさんになっておばあさんになるまで,生きるステージがいや応なしに変わっていくから,そのステージごとに必ず面白いところがあるんですよ。その面白いところを早く見つけるのがコツですね。(p109)
 夢って「絶対これだけ!」って決めないで,その周りをふわっと薄目で見ていくと,きっと自分の居場所とお金が転がっているんじゃないかと思います。(p111)
 口だけ出してカネ出さない親戚とかに何か言われてもガン無視。(p114)
 「日本人は人のお金は盗まないけど,人の時間は平気で盗む」っていう言葉を聞いたことがあるんですけど,無益な愚痴や悪口で人の時間を盗む人は絶対仕事ができない人です。(p117)
 だいたい私は「家族は仲良くなくてよし」という人間なんで。(p123)
 自分で一生懸命考えて正しい答えが出たことって一度もないんですよ。人生とか男選びとか,必ず間違えてるのね。だから,自分で考えない癖を身につけて,とにかく外に出ていってみようと。(p125)
 大学の先生って,要するに世間で通用しなかったから学校の中にいるんですよ。ひきこもりみたいに。だから,そんなの気にしなくて大丈夫です。(p127)
 私なんか芸術もクソもなくて偽札刷ってるような感覚で絵を描いてますから。(中略)「この雑誌にはこういう感じがよろしゅうございましょう」という空気はすごく読みます。そんなときに自分の京術にこだわってたって誰も喜んでくれませんから。やっぱり商売人としてお客さまのニーズに応えるっていう。ただし,お金はちゃんと取る。優先順位はお金が上,芸術は下です。(p129)
 もうどうしようもない女の子の二面性。女の子って好きな人には天使のような顔するけど,嫌いなやつにはキツい。私もどうしていいかわからないです。(p132)
 「今ここから逃げる」と決めることがエネルギーになりました。(中略)頑張って働けばここから逃げ出せる。二度とここに帰らない。(p137)
 皆さんも小さいことは忘れてください。くだらない悩みはそのうち脂肪が全部飲み込んでくれるようになります。どんどん厚かましくなって,毎日大きく笑って太ってください。ウエストのない世界はとっても楽しいです。(p141)

2019年11月8日金曜日

2019.11.08 西原理恵子 『西原理恵子の太腕繁盛記』

書名 西原理恵子の太腕繁盛記
著者 西原理恵子
発行所 新潮社
発行年月日 2009.09.25
価格(税別) 1,100円

● 副題は「FXでガチンコ勝負!編」。宝くじを買うことを愚民税を払うというらしいが,FXは? テラ銭は宝くじとは比較にならない程に少ないのだが。
 1千万円の損を出したところで連載は終了。損得だけでモノを考える人はやっちゃいけないってことだね。いや,俺はそんなつまらない人間じゃない,と言いたい人も,まぁ手を出さない方が平和建設の第一歩になるでしょうよ。

● 以下にいくつか転載。
 FXも基本はバクチ。ユダヤ人やアラブ・マネー,中国人が暴れる,世界規模の賭場だから。投資とか資産運用とかいう言葉で,そのことをマイルドにしてごまかしたら危険だと思う。あくまで遊びのお金と割り切ってやらないと,本当に大変なことになるよね。(p20)
 不思議なのは,十万円でも百万円でも,損すると同じように悔しいこと。金額に関係なく,ドキドキする。(p38)
 基本的に青山社長って,どんなときでもポジティブ思考だよね。社長やっている人って,みんなそうかもしれない。良い意味でも悪い意味でも楽観主義。私を含めて物を書く人は,大体いつもいじけてるけど。(p39)
 賭場で一番嫌われるのが,行儀が悪いことだから。負けを人のせいにするとか。私生活がいくら行儀が悪くても関係ないけど,賭場にいるときだけは,しっかりしてなきゃダメ。(p40)
 やっぱりバクチは勝ち逃げしないと。パチンコでもどんな賭場でも,引き際が大事だから。結局,みんな勝ち逃げできない。まだいける,まだ勝てるって,気づいたら素寒貧。これがバクチの鉄則です。(p52)
 目標のないまま長くやっていると,いつかは必ず負ける。(p52)
 中国本土からバクチをしにきた人って,張り方がおかしいんですよ。一回で数十万円張るんだけど,身なりは貧相で,どう見てもそんな張り方できるような裕福な人には思えないの。たぶん,一年ぐらいあくせく働いたお金を躊躇なく張ってるんだよ。それが消えたら飛び降りちゃう。中国人は勢いだけで,確率を考えているようにも思えない。(p61)
 私も盛大に一千万円で遊んだから,楽しかったですよ。高い金出してブランド物を買う方が,もったいないと思う。(p72)
 取引の一秒後に損切りできる人が勝てる人です。「あ,ダメだ」と思ったらすぐ決済できないと。(中略)ドライで冷徹なハートの持ち主だけが勝てるんです。(森永卓郎 p76)
 毎日どれだけ無駄遣いができるか--そこに人の教養が表れると思います。(中略)お金を遣う教養がないから,ワンパターンになる。金の亡者たちの話題は,節税とインサイダー取引と合コン,この三つしかない。(森永卓郎 p82)

2019年9月16日月曜日

2019.09.16 西原理恵子 『パーマネント野ばら』

書名 パーマネント野ばら
著者 西原理恵子
発行所 角川書店
発行年月日 2006.09.30
価格(税別) 952円

● ズシンと腹にくる短編集。これを描くのはそれ自体がかなりシンドいでしょ。女の生態(?)を惜しげもなく教えてもくれる。唯一の救いはなおこさんに彼氏がいて,幸せそうなことだ。 

● 台詞を2つだけ転載。
 あんな小さなころから私は今の私を心配してた。あのね,あんたのしんぱいね,ざんねんながらあたったよ。 でもどうにかやれるみたい。うん。おんなってどうにかなるみたい
 ええねん,わたしら若いときは世間さまの注文した女,ちゃんとやってきたんや。 これからはわたしもあんたも好きにさせてもらお

2019.09.16 西原理恵子 『いけちゃんとぼく』

書名 いけちゃんとぼく
著者 西原理恵子
発行所 角川書店
発行年月日 2006.08.31
価格(税別) 1,100円

● “いけちゃん”は“ぼく”と短い恋をした女性。その女性が“いけちゃん”になって子ども時代の“ぼく”に会いに来た。
 と,最後に“いけちゃん”が告白するんだけど,母親のようにも見える。“ぼく”が何もしても許す母性的なるものの象徴。

2018年9月24日月曜日

2018.09.24 西原理恵子 『きみのかみさま』

書名 きみのかみさま
著者 西原理恵子
発行所 角川書店
発行年月日 2010.07.30
価格(税別) 1,300円

● 西原理恵子さんの絵本。“世界の子どもたちの目を通して描く「生と死」の物語”とある。元々は「野生時代」に連載されたものだから,読者対象は大人だろう。

● ずっしりと重い。背景に貧困を置いているからだが,それだけだとしてしまうと,読み方が浅いと言われるのだろうな。貧困は場面要素のひとつ。
 ただ,それ以上の読み方が,今のところはできないでいる。どうも“感じる力”のある部分が欠落しているのかもしれないと自分を疑ってみる。“感じる力”というか,共感力というか。