書名 ヨーロッパ鉄道旅ってクセになる!
著者 パム・ポラック&メグ・ベルヴィソ
訳者 伊藤菜摘子
発行所 ポプラ社
発行年月日 2012.01.01
価格(税別) 1,200円
● この本も再読。しかも,再読を終えてもなお,前に読んだことを思いだせない。こうした健忘症的な事象が増えているなぁ。
● 子ども向けのスティーブ・ジョブズの伝記。神は細部に宿るとすれば,当然,食い足りない。が,細部を捨てて骨格だけ残せば,この形でいいなと思う。
● 掲載されている写真が郷愁を誘うもの。昔,パソコン雑誌でみたよ,これ,っていうね。
読書で人生が変わるなどということは,まずもってないものでしょう。読書が人を賢くすることも,たぶん,ないと思います。 読書は安価でお手軽な娯楽であり,時間消費の手段です。それでいいというより,娯楽でない読書は可能な限り避けたいものです。 娯楽としての読書があれば,老後もなんとかしのげるのではないでしょうか。というか,しのげると思いたいわけですが。
2014年11月14日金曜日
2014年10月27日月曜日
2014.10.27 ジェイ・エリオット 『ジョブズ・ウェイ』
書名 ジョブズ・ウェイ
著者 ジェイ・エリオット
ウィリアム・L・サイモン
訳者 中山 宥
発行所 ソフトバンク クリエイティブ
発行年月日 2011.08.10
価格(税別) 1,700円
● ああ,面白い本を読んだなと思った。ところが,あとで記録を調べてみたら,この本,前に一度読んでいるんでした。
読了年月日が入っているんだから間違いないと思う。思うんだけど,まったく記憶がないんですよ。狐につままれたような気分。
● 同じ本を二度買うという失敗は何度かしている。それも1年も2年も前に買ったわけじゃなく,ほんの2ヶ月前に買っているのに,それを忘れてまた買ってしまったこともある。
けれども,一度読んだ本をそれと気づかずに読み始めた場合は,途中で気がつくでしょうよ,普通。それが気づかなかったばかりか,前に読んでいることを首肯しかねる自分がいる。ったく,何を読んだんだかね。
● 数あるスティーブ・ジョブズの伝記もののひとつといっていいのだろう。主にアップル創業以後のジョブズを描いている。著者はジョブズのそばにいて,ずっと行動を共にしてきた人のようだ。ジョブズを称揚する内容になっている。
本書が書かれた時期も影響しているかもしれない。iPod,iTunes,iPhone,iPadと,ジョブズが連続ホームランをかっ飛ばしていた時期に書かれている。
● いくつか転載。
著者 ジェイ・エリオット
ウィリアム・L・サイモン
訳者 中山 宥
発行所 ソフトバンク クリエイティブ
発行年月日 2011.08.10
価格(税別) 1,700円
● ああ,面白い本を読んだなと思った。ところが,あとで記録を調べてみたら,この本,前に一度読んでいるんでした。
読了年月日が入っているんだから間違いないと思う。思うんだけど,まったく記憶がないんですよ。狐につままれたような気分。
● 同じ本を二度買うという失敗は何度かしている。それも1年も2年も前に買ったわけじゃなく,ほんの2ヶ月前に買っているのに,それを忘れてまた買ってしまったこともある。
けれども,一度読んだ本をそれと気づかずに読み始めた場合は,途中で気がつくでしょうよ,普通。それが気づかなかったばかりか,前に読んでいることを首肯しかねる自分がいる。ったく,何を読んだんだかね。
● 数あるスティーブ・ジョブズの伝記もののひとつといっていいのだろう。主にアップル創業以後のジョブズを描いている。著者はジョブズのそばにいて,ずっと行動を共にしてきた人のようだ。ジョブズを称揚する内容になっている。
本書が書かれた時期も影響しているかもしれない。iPod,iTunes,iPhone,iPadと,ジョブズが連続ホームランをかっ飛ばしていた時期に書かれている。
● いくつか転載。
わたしは以前,IBMやインテルの有名な企業リーダーたちのもとで働いた経験がある。また,ジャック・ウェルチ,バックミンスター・フラー,ジョーゼフ・キャンベルなど,すぐれた指導者や思想家にも会った。組織構造のあたらな変化をめぐって,ジョン・ドラッカーと議論を交わしたこともある。 しかしやはり,スティーブ・ジョブズは別格だ。(p1)
Macやそれ以降の製品はただの製品ではない。スティーブの全身全霊がこもっている。未来を強く思い描く人間が素晴らしい芸術や製品をつくれるのは,九時から五時までしか働かないといった態度とは対極の生きかたをしているからだ。(p30)
このアイデアを実現したい,この問題を解決したい,この誤りを正したいなど,自分が使命と感じる何かで,心が燃えたぎっている必要がある。最初から熱意にあふれていなければ,貫き通すのは不可能だ。(p33)
ユーザーの負担を軽くしようと思うと,開発作業は増えて,設計もきめ細かくならざるをえない。細部への極度なまでのこだわりが,スティーブや彼の製品の成功の大きな要因といっていい。(p35)
重要な点は,スティーブが執務室にじっとすわったまま命令を下したりしなかったことだ。スティーブは現場にいた。いわば炭鉱の中に入って,ほかの仲間のすぐそばで働いた。メンバーそれぞれのもとに立ち寄るたびに,驚くべき熱意で開発にかかわっている事実が,周囲にじゅうぶん伝わっていった。(p70)
自分はいま,業界の行方を,いやおそらく歴史の行方までも変えようとしている,と本気で信じるのなら,途方もなく長い時間働くことも苦ではないだろう。特別な使命を帯びた者と自負して,しばらくのあいだ,人生のほかの要素をあきらめるほかない。(p71)
この動向(スカリーVSスティーブ)は,一見すると,ふたりの最高幹部の権力争いに思えるだろう。しかし,はるかに深い意味を持っている。きっちりとした製品戦略を持たず,製品グループを明確にしないまま,機能分野にもとづいて体制づくりをした場合,企業がどうなっていくかという実例だ。(p161)
2014年9月9日火曜日
2014.09.08 桑原晃弥 『スティーブ・ジョブズ名語録』
書名 スティーブ・ジョブズ名語録
著者 桑原晃弥
発行所 PHP文庫
発行年月日 2010.08.18
価格(税別) 552円
● 「人生に革命を起こす96の言葉」という副題。言葉を知ったって革命は起こせないけどね。
自分もそうなんだけど,この種のものを読んじゃう人って,だいたいダメなヤツが多いんでしょうね。
● スティーブ・ジョブズの真似をしようとか,エピゴーネンになろうとかしちゃダメだよねぇ。鵜の真似をする烏にもならないもん。
● ただ,読んでいると面白い。皆さん,ジョブズの真似をしようと思って読んでいるわけではないんだろうな。つまり,ダメな人たちではないんだろうな。
同じ著者のジョブズものをもう1冊持っているんで,近いうちに読むつもり。
● わが家では豚児はapple派。パソコンはMacでスマホはiPhone。ぼくは逆。パソコンはWindowsでスマホはAndroid。
このあたりは好きずきでどっちでもいいと思うんだけど,原則,若い人たちのチョイスの方が正しいような気がするんだよね。昔の空気を吸ってない分,只今現在への適応は的確なはずだと思うんですよ。
だから豚児に倣おうかということでもないんだけどね。若い人たちがすべて豚児と同じってわけでもないからね。
著者 桑原晃弥
発行所 PHP文庫
発行年月日 2010.08.18
価格(税別) 552円
● 「人生に革命を起こす96の言葉」という副題。言葉を知ったって革命は起こせないけどね。
自分もそうなんだけど,この種のものを読んじゃう人って,だいたいダメなヤツが多いんでしょうね。
● スティーブ・ジョブズの真似をしようとか,エピゴーネンになろうとかしちゃダメだよねぇ。鵜の真似をする烏にもならないもん。
● ただ,読んでいると面白い。皆さん,ジョブズの真似をしようと思って読んでいるわけではないんだろうな。つまり,ダメな人たちではないんだろうな。
同じ著者のジョブズものをもう1冊持っているんで,近いうちに読むつもり。
● わが家では豚児はapple派。パソコンはMacでスマホはiPhone。ぼくは逆。パソコンはWindowsでスマホはAndroid。
このあたりは好きずきでどっちでもいいと思うんだけど,原則,若い人たちのチョイスの方が正しいような気がするんだよね。昔の空気を吸ってない分,只今現在への適応は的確なはずだと思うんですよ。
だから豚児に倣おうかということでもないんだけどね。若い人たちがすべて豚児と同じってわけでもないからね。
2014年7月14日月曜日
2014.07.13 『スティーブ・ジョブズ1995 ロスト・インタビュー』
書名 スティーブ・ジョブズ1995 ロスト・インタビュー
発行所 講談社
発行年月日 2013.09.10
価格(税別) 1,000円
● appleもの,ジョブズものはいくつか読んでいるけれども,apple製品を使ってみようと思ったことはなかった(iTunesだけは使っていたけど)。
でも,今回,本書を読んで初めて,次のパソコンはMacにしてみようか,次のスマホはiPhoneにしてみようかと思った。タブレットを使うことがあれば,Nexus7ではなくiPad miniにしようかと思った。
● なんか,この本におけるジョブズの言い分がすっと入ってきた感じなんですよね。以下に,いくつか転載。
発行所 講談社
発行年月日 2013.09.10
価格(税別) 1,000円
● appleもの,ジョブズものはいくつか読んでいるけれども,apple製品を使ってみようと思ったことはなかった(iTunesだけは使っていたけど)。
でも,今回,本書を読んで初めて,次のパソコンはMacにしてみようか,次のスマホはiPhoneにしてみようかと思った。タブレットを使うことがあれば,Nexus7ではなくiPad miniにしようかと思った。
● なんか,この本におけるジョブズの言い分がすっと入ってきた感じなんですよね。以下に,いくつか転載。
私はこれまでのキャリアのなかで,もっとも優れた人材はコンテンツを理解できる人間だということ,同時に彼らはうんざりするほど扱いにくい人間だということを知ったよ。わかるだろう。それでも大目に見て受け入れるしかない。彼らはコンテンツに関してはきわめて優秀だからだ。だからこそ,優れた製品ができあがるんだ。プロセスじゃない。コンテンツなんだ。(p46)
アップルに非常に大きなダメージを与えたのは,私が去った後でジョン・スカリーがかかった,ひどく深刻な病だ。私はほかの人たちがその病にかかるのも見てきたけれど,その病とは,すばらしいアイデアが仕事の9割を占めていて,そのアイデアをスタッフに示せば,スタッフは当然作業にとりかかってアイデアが実現すると考えてしまうこと。 問題は,すばらしいアイデアとすばらしい製品の間には,とてつもない職人技の積み重ねが必要だということなんだ。(p50)
現在出荷されているマッキントッシュは,私が去った時点から25パーセントほどしか変化していない。毎年何億ドルもの研究開発費が使われているというのにだ。(p71)
私はマイクロソフトが成功したことが悲しいわけではないんだ。彼らが成功したのはかまわない。大半が彼ら自身の努力の結果なんだしね。私が気に入らないのは,マイクロソフトが作っている製品が三流品だという事実なんだ。マイクロソフトの製品には魂がない。人にひらめきを与えるスピリットがない。じつに凡庸だと思う。 悲しいことに,顧客のほとんどもまた,そのような魂をあまり持ち合わせていない。人類が着実に向上するためには,最高のものを手に入れて,それを広めることだ。そうすれば,より良いものに触れてみんなが成長し,眼識を養えるようになる。(p75)たしかにそうなんだ。そうなんだけど,問題は価格なんだよ。ASUSの「Fonepad 7 LTE」は不細工で安っぽい感じなんだけど,SIMロックフリーでmicroSDXCカードを装着できるんだよ。それで3万円なんだよ。iPad miniは5万円を超えちゃうんだよ。
ピカソがこう言っている。「優れた芸術家は真似る。偉大な芸術家は盗む」とね。私たちはすばらしいアイデアをいつも臆面もなく盗んできた。 マッキントッシュがすごい製品になった理由の一つは,マッキントッシュを作ったチームのメンバーが音楽や詩,芸術,動物学,歴史学の知識を持ち合わせていると同時に,世界有数のコンピュータ科学者でもあったことだ。 もしコンピュータ科学という分野がなかったとしても,彼らはほかの分野で活躍していただろう。彼らはそれぞれの知識をマッキントッシュに注ぎ込んだ。きわめて文化的な雰囲気だったよ。(p87)
2013年2月15日金曜日
2013.02.14 『LEGEND&Memories_Steve Jobs』
書名 LEGEND&Memories_Steve Jobs(Mac Fan 2012年11月号付録)
発行所 マイナビ
発行年月日 2012.09.29
価格(税別) 848円(本誌とも)
● スティーブ・ジョブズのインタビューやスピーチをいくつか収録したもの。彼が亡くなった後に,追悼として出されたもののひとつ。
● SONYが買収するのではないかとまで言われていたappleを,株式時価総額でマイクロソフトを超えるところまで持っていったのだから,それだけでジョブズは偉大だ。そのことに異論はない。彼にしかできなかったことだろう。
● デジタル携帯音楽プレイヤーでは,iPodに先がけてSONYのWALKMANが誕生した。が,iPodのおかげでWALKMANはすっかりマイナーになってしまった。理由は再生できるソフトの違い。
スマホがこれだけ普及すると,専用の携帯音楽プレイヤー自体,ニッチ機器になってしまったろうけど。
● ぼくはapple製品は使ったことがないけれども,この音楽を聴くという部分に関しては,ジョブズの仕事の恩恵を間違いなく受けている。ありがたい。感謝しかない。ぼくの24時間の中では,けっこう大きい比重を占めているのでね。
● apple製品のデザインの良さはぼくにも感じられる。それでもapple製品に手が伸びないのはなぜだろうと自問することがあるんだけど,要は現状で満足しているからっていうことかなぁ。
消費者として向上心がないっていうかね。冒険を避けるタチっていうか。足るを知れとも言うし。
発行所 マイナビ
発行年月日 2012.09.29
価格(税別) 848円(本誌とも)
● スティーブ・ジョブズのインタビューやスピーチをいくつか収録したもの。彼が亡くなった後に,追悼として出されたもののひとつ。
● SONYが買収するのではないかとまで言われていたappleを,株式時価総額でマイクロソフトを超えるところまで持っていったのだから,それだけでジョブズは偉大だ。そのことに異論はない。彼にしかできなかったことだろう。
● デジタル携帯音楽プレイヤーでは,iPodに先がけてSONYのWALKMANが誕生した。が,iPodのおかげでWALKMANはすっかりマイナーになってしまった。理由は再生できるソフトの違い。
スマホがこれだけ普及すると,専用の携帯音楽プレイヤー自体,ニッチ機器になってしまったろうけど。
● ぼくはapple製品は使ったことがないけれども,この音楽を聴くという部分に関しては,ジョブズの仕事の恩恵を間違いなく受けている。ありがたい。感謝しかない。ぼくの24時間の中では,けっこう大きい比重を占めているのでね。
● apple製品のデザインの良さはぼくにも感じられる。それでもapple製品に手が伸びないのはなぜだろうと自問することがあるんだけど,要は現状で満足しているからっていうことかなぁ。
消費者として向上心がないっていうかね。冒険を避けるタチっていうか。足るを知れとも言うし。
2013年2月14日木曜日
2013.02.14 アラン・ケン・トーマス編 『スティーブ・ジョブズ 世界を変えた言葉』
書名 スティーブ・ジョブズ 世界を変えた言葉
編者 アラン・ケン・トーマス
訳者 長谷川 薫
発行所 イースト・プレス
発行年月日 2011.11.30
価格(税別) 1,000円
● ジョブズがやった仕事の大きさというのは,誰もが認めるところ。あるいは,認めざるを得ないところ。普通の人が7回生まれかわってもできないことを,彼はやってのけて逝ったのだなぁ,と。
ああいう仕事をする人は,どういう姿勢で仕事に臨んでいるのか。それは本書に集められた言葉の断片からも推測はできる。
● 同時に,自分は,さらにいうと自分の周囲のすべての人も,とてもそんなことができる人ではないことも明白にわかる。
だから,自分もジョブズのようになりたいなどとは,夢,思わないこと。鵜の真似をする烏にすらなれないだろうから。それは幸せへの道ではない。
2013.02.13 アラン・ケン・トーマス編 『スティーブ・ジョブズ 自分を貫く言葉』
書名 スティーブ・ジョブズ 自分を貫く言葉
編者 アラン・ケン・トーマス
訳者 長谷川 薫
発行所 イースト・プレス
発行年月日 2011.11.30
価格(税別) 1,000円
● パソコンはWindowsを使っている。スマホはAndroidだ。MacもiPodもiPhoneもiPadも使ったことがないし,今後もないと思う。
それでも昔からMacintoshやスティーブ・ジョブズを扱った読みものはけっこう読んできた。隠れappleファンといえばいえるのかも。
「隠れ」にとどまらせるところが,appleのappleたるゆえん。
● 本書は,スティーブ・ジョブズが残した言葉の断片を集めたもの。全編これ智慧に満ちているわけだが,じつはこういうものは読んでも何も残らない。30分間の暇つぶし。それでいいわけだ。
2012年10月15日月曜日
2012.10.15 NHKスペシャル取材班 『Steve Jobs Special ジョブズと11人の証言』
書名 Steve Jobs Special ジョブズと11人の証言
著者 NHKスペシャル取材班
発行所 講談社
発行年月日 2012.09.26
価格(税別) 1,500円
● 論語読みの論語知らず,というのとはまったく意味が違うけれども,アップル知らずのアップル読みってのが,けっこういるのじゃなかろうか。Windowsユーザーなのにアップルに関する記事や書籍を面白がって読むっていう人たち。
ぼくもその一人だ。パソコンはWindows,スマホはAndroidを使っているのに,アップルやスティーブ・ジョブズの記事や書籍はけっこうというには頻繁すぎるほど読んでいる。
もっとも,IT企業に関する記事はアップルを取りあげたものが圧倒的に多いから,いきおいそうならざるを得ないってのもあるけどね。
● ぼくに関していうと,アップル製品で使っているのはWindows用のiTunesのみ。あとはiPodを含めてアップル製品のユーザーになったことはない。
iPadもたぶん買わないと思う。Googleのnexus7には食指が動くけど。マイクロソフトのSurfaceにも魅力を感じる(Windows8Pro版は間違いなく日本でも発売されるだろう)。けれど,アップル製品で欲しいものは今のところない。
それでも「Mac Fan」なんて雑誌を時々買って読んだりするわけですよ。潜在的なアップルファンというわけでもないと思ってるんですけどね。
● スティーブ・ジョブズはいまだ時の人だ。死に体のアップルを生き返らせて,株式の時価総額でマイクロソフトを抜き去るという離れ業をやってのけたわけだから,ただ者ではないことは誰の目にも明らかだ。
ただね,これについても成毛眞さんが『成毛眞のスティーブ・ジョブズ超解釈』で言っているのが正解なのだろうなと思っている。つまり,ジョブズをお手本にしようとする時点で,あなたはすでにダメな人っていう。
自分がジョブズになれると思っている人はほぼ皆無のはずだけれども,時の人に引きずられるっていうところで,すでにどうなのよ。
でも,アップルものやジョブズものって,読むと面白いんだよねぇ。
● これ,アップルのイメージ戦略にまんまと乗せられているのかもしれない。かつてのMacintoshには(現在のアップル製品も同じかもしれないけど)強烈なイメージがあった。
ひとつは,Macは自由だっていうイメージ。反権力,反中央。「The Computer For the Rest of Us」は秀逸なコピーだ。IBMを仮想敵に見立てた「1984年」のテレビCMもインパクトあったろうねぇ。見ようによっては下品なCMだと思うんだけどね。後年の「Think different」も見事なイメージング。
● 2番目はMacはクリエイティブっていうもの。Windowsはサラリーマン(体制側)がお仕事で使うもの。Macは違うぞ。ミュージシャンやデザイナーな設計技師やイラストレーターや漫画家のような,作品を産みだす人たちの道具だぞ。Windowsなんて使ってて楽しくないでしょ,Macは楽しいよ。
それと,かつてアイディアプロセッサと呼ばれていたジャンルのソフトが,圧倒的にMacに多かったってのもあるかも。「インスピレーション」とかね。今はどうなっているのだ,この手のソフト。
● 3番目は,Macは格好いい。アップル以外のメーカーのデスクトップパソコンが並んでいる様は,墓石の整列に見えなくもなかった。
その点,Macは可愛らしかったよね。特にノート型パソコンのPowerBookはキリッと洗練されたデザインだった。ぼくにもMacにしようかと思ったことが一回だけあって,それがこの時期(1993年頃)にPowerBookを見たときでしたね。たしかに格好よかったなぁ。
● 4番目はMacはハイブローだっていうイメージだ。自由とハイブローを両立させてしまうところがすごい。昔は,Macって高かったからね。それを逆手に取ったのかもしれないね。
とにかく,以上4つのイメージがMacにはあって,Windowsを使っていながらも気になる存在ではありましたよ。
● こういうイメージ戦略に乗せられやすいタイプの人がいるはずだ。
ぼくはIBMの時代からThinkPadを使っている。最近のThinkPadにはちょっとした違和感を感じないでもないんだけど,たぶんずっとThinkPadを使い続けると思う。堅牢さとキーボードの打ちやすさ。デザインもクールだと思ってますね。いかにも道具といった無骨さを残しているのもポイント。
で,ぼくみたいに特定の機種にこだわる人は,たぶんイメージ戦略に乗せられやすい性向を持った人だと思う。いい悪いの問題ではなくね。
● ともあれ,本書を読んでみた,と。読んでみるとやっぱり面白い。特にスティーブ・ウォズニアックのインタビューは興味深かったですね。ジョブズを単純に持ちあげていないしね。
ジョブズの「公式自伝」を書いたウォルター・アイザックソンのも。「クローズドシステムへのこだわり」について,「ジョブズは自分の製品を京都の美しい庭園のように考えていました。訪問者が好きな花を植えたりするような勝手な真似を彼が許すはずがありません。細心の注意を払って計画し,細部に至るまで丁寧に仕上げてあるのですから。真の芸術家というのは,他人に自分の作品をいじられたくないと思っているものです」(p230)と語っている。腑に落ちる説明ではあるまいか。
● けれど,ぼく一個はクローズドシステムにはまったく賛同できない。しょせんは一人の美学,こだわりに過ぎないからだ。たとえそれがどんなに優れたものであったとしても。
というわけで,これを読んでもアップル製品を使ってみようとは思わなかったね。
● これからもアップルもの,ジョブズものを読むことはしばしばあると思うんだけども,読み捨てるべきもの,ああ面白かったで終わりにすべきもの,だと思います。
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