発行所 玄光社MOOK
発行年月日 2012.12.13
価格(税別) 1,200円
● 「読書体験をシェアする。新しい本の楽しみ方ガイド」が副題。「東京近郊の本を介したコミュニケーションの場を紹介するブックカルチャーガイド」ということ。
● 紹介されているのは次のとおり。
1 本屋
B&B
SHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERS
BOOK246
青山ブックセンター本店
紀伊國屋書店新宿南店
東京堂書店神保町店
百年
Flying Books
2 ブックカフェ
ビブリオテック
BUBDAN COFFEE&BEER
Rainy Day Bookstore&Cafe
6次元
古本酒場コクテイル
SUNDAY ISSUE
3 読書会
猫町倶楽部
マンガナイト
ヨモウカフェ
東京読書会
4 ブックフェスティバル
豆本フェスタ
かまくらブックフェスタ
不忍ブックストリートの一箱古本市
THE TOKYO ART BOOK FAIR
● 読書会は同じ本を読んで感想を語りあうもので,ブックフェスは読んだ本を融通しあうもの。これはわかりやすい。
書店やブックカフェでやっているのは,著者とか編集者とかを読んでのトークショーが多いらしい。
● こういうのって,東京にしかないというものではないけれども,東京では盛んに行われているようだ。人口集中の効用だ。
● 以下にいくつか転載。
セレクト系書店の役割は,街の小さな本屋として,お店がある街を元気にすることだと思います。例えばB&Bも,「この本屋があるから下北沢に住みたい!」と言ってもらえるような,存在になりたい。(中略)「小さな街の本屋」でも,経営を成り立たせられることを証明することも,セレクト系書店に課せられた役割の一つかもしれません。(内沼晋太郎 p40)
小さな本屋は物理的に置ける量が限られているので,お客さんの「この本が欲しい」っていうピンポイントな要望には当然応えられない。だから,ほかのところで付加価値がないといけない。それは「何か面白い本が欲しい」に応えることなんです。(内沼晋太郎 p41)
大型書店の価値は「どれだけ得体のしれないものがたくさんあるか」ですね。(伊藤稔 p41)
本を通じた体験って,「読書」だけだとみんな思いがちなんですけど,実は手に取るところから本の体験は始まっているんですよ。だからあえて雑に置いてあったりした方が,より広い流れの中で本を楽しめるんですよね。(川上洋平 p117)
誰かが強烈な愛をもって何か始めることで,他の人の愛も感じることができるんですよね。昔の雑誌とか,愛だけで突っ走ってるものも多くて,それが面白かったんです。でもだんだんと,つくりのクオリティーばかりを追うようになってしまった結果,愛とか思い入れが見えにくくなってきていた。(川上洋平 p121)
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