書名 ノイズに振り回されない情報活用力
著者 鈴木進介
発行所 明日香出版社
発行年月日 2022.01.20
価格(税別) 1,500円
● 以下にいくつか転載。
現代人が1日に受け取る情報量は,平安時代の一生分であり江戸時代の1年分である(中略)しかも,デジタル情報の90%は直近の2年間で生まれ,また入れ替わっていく(p14)
スマホが誕生してからというもの,私たちは “常時接続” の状態になり,大量にインプットすることが可能になりました。(中略)ところが,(中略)スマホは,「効率の良さ」(手軽にたくさんの情報にアクセスできる)と「非効率さ」(ムダな情報が多く,欲しい情報が探しにくい)が同居しているため,「飛び道具」にもなるし「ノイズ」にもなります。(p17)
「いつか使うかも・・・・・・」と考えてストックを続けた情報は,全部使いましたか?(中略)少なくとも私は「いつか使うかも・・・・・・」でなんとなく集めた情報は使った記憶がありません。(p22)
「もっと」という衝動をおさえ,「本当に重要な少数の情報にフォーカスできるか?」。これが私たちに問われています。(p36)
出入口とは表現しても,「入出口」とは言わないですよね? “出る” が先,“入る” が後というわけです。インプットをする前にアウトプット先を明確にしてみてください。(p55)
そもそも,インプットは何のために行うのでしょうか? アウトプットとして成果につなげるためです。にもかかわらず,はじめにインプットありきのスタンスは,自ら成果を放棄するようなものです。(p57)
疑問点を解消するだけの “調べもの” を除いて,情報の中には答えはありません。自分の頭の中で仮の答えをつくり(仮説),情報を集め検証していく中で答えが見えてくるもの。これが仕事の本質です。(p58)
インプットした後で整理しようとするからうまく整理できないのです。私の方法は逆です。インプットしてから整理するのではなく,整理する保存先をつくってからインプットするのです。(中略)それ以外の情報はインプットしないことでノイズを減らすように心がけているのです。(p68)

