2023年5月22日月曜日

2023.05.22 和田秀樹 『70歳の正解』

書名 70歳の正解
著者 和田秀樹
発行所 幻冬舎新書
発行年月日 2022.07.25
価格(税別) 900円

● 老人本でベストセラーを連発している和田秀樹さんの本だが,本書は2020年8月に刊行された『老後は要領』(幻冬舎)のリライト版。

● 本書が説く諸々の中で最も重要なのは164ページにある。「金融機関のすすめてくる金融商品」にだけは,投資しない,というところだ。

● 以下に転載。
 私には,わが国の高齢者には,「正解」からはほど遠い「損な生き方」をしている人が非常に多いように思えます。たとえば,
・間違った健康常識を信じ込んで,不必要な我慢や節制をしている人
・「定年=引退」と思い込んで,人生の可能性を閉ざしている人
・簡単に開窯できるストレスを抱え込んで,暗い人生を送っている人(p5)
 脳が活発に働いている状態とは,「神経伝達物質の量が多くなり,シナプス間を活発に行き来している状態」といっていいのですが,大豆は,その神経伝達物質の重要な原料「レシチン」をたっぷり含んでいるのです。(中略)中でも,納豆は,大豆の栄養をほぼそのままの形で接種できる優秀な食材なのです。(p21)
 「コレステロールは,体に悪い」というのは,フェイクニュース,間違った思い込みです。(中略)コレステロールは,人間を含めた動物の体を形づくる脂質の一種。性ホルモンや細胞膜の材料になるなど,生命体に欠かせないものなのです。加えて,コレステロールは,脳内で「セロトニンを運ぶ」という大役を果たしています。(p22)
 脳や血管の酸化は,認知症全体の約7割を占めるアルツハイマー型認知症の原因のひとつとされているのですが,ビタミンCには,それを防ぐ力があるのです。(中略)酸化を防ぎ,脳細胞や血管を守るのです。(p25)
 毎日のように大酒を呑んでいると,前頭葉が確実に萎縮していきます。実際,アルコール依存症患者の脳を調べると,前頭葉と海馬が萎縮しているケースがひじょうに多いのです。(p27)
 タバコも,やめるに越したことはありません。(中略)ニコチンは血管を縮めるため,体内の血のめぐりが悪くなるうえ,脳に流入する血液量が減っていきます。すると,脳はたえず酸素不足の状態に陥り,うまく機能しなくなってしまうのです。(p27)
 ガムを噛んでいるときの,脳の状態を調べると,血流量が増えていることがわかりました。(中略)逆にいうと,歯が悪いことは,認知症の原因になります。(p29)
 私の臨床経験からいっても,70代で耳が遠くなった人には,認知症を発症する人が多いように思います。(中略)迷わずに補聴器を使うことです。(p37)
 老後,心がけたいことを「あかさたなはまやらわ」で始まる10個の動詞にまとめて,患者さんらに伝えています。(中略)ご紹介しましょう。
 あ 歩く
 か 噛む
 さ サボる
 た 食べる
 な 和む
 は 話す
 ま 学ぶ
 や 役立つ
 ら 楽観する
 わ 笑う(p46)
 前頭葉は「想定外の出来事」が大好きですので,「結果がわからない」「失敗するかもしれない」というチャレンジも,前頭葉を刺激します。(中略)人生,安全策ばかりでは,前頭葉がどんどん衰えていきます。(p73)
 深呼吸で取り込まれる酸素量は,通常の呼吸の約7倍にものぼります。新鮮な空気が大量に入ってくると,血液の循環がよくなり,脳の酸素不足が解消されます。また,意識的にゆっくりと呼吸をすることで心拍数が減ることも,リラックス効果を高めます。(p85)
 太陽の光には,心身を活性化させる力があります。逆にいうと,日の光を浴びないことは,人間にとって最大級のストレスになるのです。(p89)
 75歳以上の場合,2週間動かないと,動いているときの7年分も,筋肉量が落ちるというデータがあるくらいです。(p99)
 むしろ,私は「動機は不純でなければ,動機ではない」とまで思っています。(p168)

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