著者 船井幸雄・中丸 薫
発行所 徳間書店
発行年月日 2007.03.31
価格(税別) 1,600円
● アセンションだとか,フォトンベルトだとか,地底都市だとか。そういうものを信じられる人たちは,ぼくらと何が違うのか。
● いくつか転載してみるか。
そういう根源的なことを真剣に一生懸命研究してきたんです。そうなると,「偉大なる存在(サムシング・グレート)」が世の中をつくって動かしているというふうに見たほうが正しいような気がしてきたんですね。(船井 p27)こう言われると,反論のしようがないな。そうですか,と返して,そっとその場を離れるしかない。「気がした」んだからそれに対する論理的反駁は不可能だ。
私は招待だったので無料でしたが,その会費はなんと30万円だった。にもかかわらず,会場にはお金のある企業経営者とかそういう人たちはいなくて,みな普通の青年たちばかりでした。本当に心からゴアさん(アル・ゴア元米副大統領)の語る真実を直接聞きたくてやってきた有為の若者たちだったのです。(中丸 p29)そいういう若者から30万円もふんだくったのか,ゴアさんは。これって相当にタチの悪い似非宗教の教祖気取りじゃないのか。
だいたい,そんなものに30万円も払って行くなんてのは,有為どころか,その時点で救いようのない愚鈍さを感じさせるだろうよ。鴨にされていることに,少しは敏感になれよ。
私も2012年12月の冬至の日は要注意だと思っています。ただし,フォトンベルトはないと思っています。(船井 p39)2012年の冬至? 何かあったっけ。
一見権威のある一流の出版社の本には今私が興味を引かれるようなものが実はあまりない。トンデモ本といわれている本をよく出しているのは,学研と徳間書店です。こういう出版社の方が私の頭を何倍も刺激してくれることが体験上明らかになってきている(p41)その自分の頭のベクトルの向きを変えてみようという発想はないようなんだな。
● 船井幸雄さんが世に紹介してきた人たちは,次のような方々だ。
まず,“脳内革命”の春山茂雄さん,強制的に脳波をθ波にする機械を作ったという政木和三さん,超速読の七田眞さん,いわゆる2000年問題で最も極端な悲観的予想を書き散らした藤原直哉さん,EM菌の比嘉照夫さん,そして愚かな大衆から儲けさせてやると言ってお金を騙しとった増田俊男さん。
その船井さんが,今回,紹介したそうな人は,神坂新太郎,飛鳥昭雄,エハン・デラヴィ,だという。
● ところで,著者の一人,中丸薫さんは明治天皇の孫で,5歳まで北京の紫禁城で暮らしたと紹介されている。本当かね。
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