編者 栃木の法則
著者 栃木の法則研究委員会
発行所 泰文堂
発行年月日 2015.02.01
価格(税別) 950円
第一は「足利市の言葉は標準語に近い」(p15)というところ。足利市の方言はズーズー弁の栃木弁とは明らかに違うものだが,標準語とはもっと違う。
● 「JR宇都宮線に乗っていて,個性的なファッションや存在感を出す人がいたら,だいたい栃木駅まで乗っている」というのは,どういうことだ? 宇都宮線に栃木駅なんてない。
小山駅の間違いだろうか。だとしても,これは成立していないでしょうよ。
● 「温泉で有名な鬼怒川には,鬼怒商業学校や鬼怒中学校など土地名の付く学校がある」(p80)となると,ちゃんと調べろよと言いたくなるぞ。鬼怒中学校は宇都宮市にあるが(茨城県常総市にもある),鬼怒商業学校などどこにもない。
そんな名前の商業学校がアニメでにも出てきたのかね。鬼怒商業高等学校というのは茨城県の結城市にあるんだが。もうちょっと調べろよ。
● 方言の具体例として,「おれがち=私の家(俺の家)」というのが上がっているのだが(p108),“おれがち” なんて栃木県民は言わない。“おれげ” または “おらげ”だ。君の家は “おめげ” になる。茨城県にも同じ言い方があるのではないか。
もっとも,これも今ではほぼ死語になっていて,若い人はまず使わない。

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