著者 吉田友和
発行所 大和書房
発行年月日 2015.09.01
価格(税別) 1,500円
● 次の8都市を週末旅で訪れる。著者はフリーになっているから,必ずしも週末に縛られる必要はないんだと思うけれども,“週末”は吉田さんのキャッチフレーズになっているんだろう。読者や出版社からの需要に応えないと。
バンコク
バナウェ
クアラルンプール
マンダレー
ジャカルタ
ハノイ
プーケット
シンガポール
● 本書は写真も見応えがある。これも著者自身の撮影にかかる。旅行好きにはカメラ好きが多いものだろうけど,大した写真だ。
ぼくなんぞはカメラを持つのがイヤで,スマホのカメラ機能ですませているんだけど(しかも滅多に撮らない),著者ほどの腕前になれば文章に説得力を添えますな。
● 以下にいくつか転載。
降りてみたくなったのだ。ビビビッとなぜか突然そんな感情が頭をもたげた。 暁の寺もいいけれど,ここで降りたほうがもっと楽しい展開が待っていそうな予感がした。根拠はなにもないし,目的地のアテもない。けれど,こういう直感は大切にしたい。(p28)
LCCの利点は価格の安さだけではない。国際線の航空券は往復で買うのが常識だが,LCCでは片道の購入が可能なのだ。片道切符を繋げていくことで,既存の航空会社では不可能(というか非現実的)だった周遊型のルートも自由自在である。(p71)
なぜか色々と歯車が噛み合わない。旅をしていると,こういう調子の悪い日というのはどこかで必ず訪れる。(p89)
僕は,きっとなまけ者なのだろう。見た感じほぼ同世代の男たちが,仕事もそっちのけでダラダラしているのを見ると,勇気がわいてくるのだった。 仕事や私生活がうまくいかずクヨクヨしている人は,東南アジアへ行ってみるといい。自分の悩みがいかにちっぽけなものであるかを痛感させられる。(p131)
お楽しみは取っておかないほうがいい。短期旅行では,まずまっ先に主目的から達成したほうがうまくいく。(p216)
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