著者 中谷彰宏
発行所 PHP
発行年月日 2016.01.05
価格(税別) 1,300円
● こういうタイトルの付け方は以前からある。“ランチタイムに本を読む人”が成功しているのかどうか。
成功がお金とか出世とイコールであるなら,ランチタイムに本を読む人は,あまり成功しないんじゃないかと思うが。少なくとも,読まない人との有意差はないのじゃないかと思う。
● 副題は「人生が変わる「超!読書」のすすめ」。「超!読書」というのが何なのか,よくわからない。もっとも,わかる必要のないものではあると思う。
● 以下にいくつか転載。
家賃の高いところに行けば行くほど,電車の中で本を読む人が増えてきます。家賃の低いところに行けば行くほど,スマホ率が上がります。(p3)本当かね。収入と読書率は比例する?
まとまった時間を読書のために使うのはもったいないです。本は,1分あれば読めるものです。その感覚を持つことです。それが読書の習慣につながるのです。(p23)
「読書より実践だ」と言う人は,それほど実践していません。本当に実践している人は,モーレツに本を読んでいます。(p38)
知性のないセクシーは,ただの下品です。(p44)
お金持ちは,必ずその日に感想を送ります。(中略)感想は,全部読んでから送らなければならないということはありません。まじめな人は,全部読んでから感想を送ろうとします。(p53)
本を読む人は,最後まで読むことにはこだわりません。途中でやめてもいい権利をちゃんと行使するのです。(p56)
学歴とは,「社会では持っていても関係ないな」とわかるために持つものなのです。(p60)
学校は,試験で選抜します。ところが,社会は推薦で選抜されます。試験は,まんべんなく網羅されているとこに対して知識を問われます。推薦は,「こいつ,面白いよ」と言われることです。(p62)
失敗した人のほとんどは,失敗したところでとまっています。(p72)
徹夜を1日すると,1週間を棒に振ります。コンスタントに書き続けなければ,職業作家にはなれないのです。(p75)
本を読んだ瞬間に,一瞬で現実を切り離すことができます。本を読まない人は,常に現実を切り離せません。(p88)
ネットは情報を仕入れるのが得意で,本は価値観を仕入れるのが得意です。(中略)情報がたくさん入ると,なんとなく自分が賢くなったような錯覚に陥りがちです。本来,賢くなるということは,価値観がひっくり返ることなのです。(p91)
読んだ本を家に残す必要は,まったくありません。蔵書は,本がなかった時代の本とのつき合い方です。(中略)「読んだ本はブックオフに出す」という覚悟でいると,真剣に読めます。(p110)
「本が無料だったら読む」と言う人は,結局,無料で手に入るものしか手に入れることができなくなります。本を書く人は,その人の全人生,全財産をかけて,その体験をし,学び,打ち込んでいます。(p114)
今は「自炊」が流行っています。自炊してる間に読むことをおすすめします。(P124)
ネットの中に出てくるのは,答えだけです。いかにしてその答えにたどり着いたかがわからないまま答えを受け取るのは,受け身です。受け身とは,イニシアチブを放棄することです。(p146)
覚えようとしないのが一番正しい読み方です。(中略)結果として頭の中に残っているということが大切なのです。メモを取りながらでは,読書のスピードが落ちます。本は速く読んだほうが面白いです。(p196)
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