発行所 枻出版社
発行年月日 2011.03.20
価格(税別) 743円
● 特色のある本屋がたくさんあるのだということがわかる。京都の恵文社一乗寺店のほかにもたくさんある。
ぼくもかつてはそうした特色のある本屋をひとつだけ守備範囲に含めていた。韓国書籍の専門店「三中堂」。
もともと日本橋の裏路地にひっそりとあったが,阿佐ヶ谷に引っ越した。阿佐ヶ谷に移ってからは一度しか行っていない。
● つまり,ソウルオリンピックを挟んだ時期によく行っていたんですね。空前の韓国ブームが日本を襲っていた時期。
日本国内で出版された韓国ものは,ここに行けばまずないことはない。韓国で出版された書籍も輸入販売していた。地図や仏像の写真集なんかを買った記憶がある。
今もあるんだろうか。
● 巻頭にある3人の読書人のインタビューが,この本の最大の読みどころ。その3人とは,映画監督の周防正行さん,スタイリストの高橋靖子さん,モデル・DJのniuさん。
周防さんのインタビューからひとつだけ転載。
僕らが小学生のときから教えてもらうのは『もしもこの主人公が自分だったら・・・・・・』みたいな読み方。そうやって自分に引きつけることが,何かを読んだり,観たりすることだと思ってるんです。でも,そんなふうにテキストを引き寄せるのではなく,自分からテキストの向こう側に行って,書かれた世界を生きてみる。そうすることで,その作品をより豊かに感じることができるんです(周防正行 p6)

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