書名 しごとのきほん くらしのきほん 100
著者 松浦弥太郎
発行所 マガジンハウス
発行年月日 2016.03.31
価格(税別) 1,500円
では本書を読めば,著者が到達したところからスタートできるのか。そこは心配しなくても,環境がちゃんとゼロから出発させてくれることになる。
棚からぼた餅的な話はそうそうない。っていうか,まったくない。
● 以下に転載。
放っておくと僕たちの毎日は「新しさ」から遠ざかり,やるべきことの繰り返しになります。新しさから遠ざかると成長はできません。(p9)
覚えておきましょう。誰でも知っていることこそ,一番強いテーマだと。(中略)普遍的なものの中に,無限の新しさが潜んでいます。(p11)
大切なのは,余計なことをしないこと。(p15)
経験値をもとに積み上げていく仕事をすると,新しさは生まれません。(p23)
期日がないものは,仕事ではありません。(中略)時間軸がくっきり見えれば,自分で考え,行動に移すモチベーションになります。(p53)
打てば響くような俊敏さをもつよう,日頃から自分を整えておきましょう。「一日考えてからお返事します」というのでは,チャンスは逃げてしまいます。(p57)
理屈が通った正しい文句もあります。しかし,文句に問題を解決する力はありません。何か起きたら,自分から動きましょう。(p73)
「一石二鳥だな」と思ったら,手を出さないと決めておく。これはマナーであり,自分を守る知恵です。(中略)一石二鳥はたかが二鳥。桁外れの大成功をしている人は,一つしか取らないたしなみを知っています。(p77)
成功している人は,ありとあらゆる失敗をし,それをちゃんと研究した人です。(p81)
あらゆる仕事の先には人がいるから,答えは人がもっています。(p85)
人脈が広がりすぎると関係性が空洞化する(p93)
人は,面白いものと美しいものに引かれます。文章も会話も,伝え方はいつも面白く,美しくしましょう。(p99)
人を動かすものは感情です。要点だけまとめたリストでなく,思いを込めたストーリーを語ってこそ,動機がちゃんと伝わります。(p113)
文章を書くコツは,「上手」という言葉を忘れること。(中略)文章の先にいる誰かを思い浮かべて書きましょう。(p115)
この世界にたくさんの素晴らしさがあったとしても,見つかるかどうかは,その人次第です。(p119)
正しい方法というのは,愛があるかどうかかもしれません。(p129)
「ギブ・アンド・テイク」でもなく,「フィフティ・フィフティ」でもなく。(中略)何も要求せず,自分から与えることで生まれる大きな力が,ものごとを成功させるヒントとなります。(p131)
仕事も人間関係も,一話完結ではありません。(p135)
自分で見つける。自分で工夫する。自分から発案する。この3つは,誰かから必要とされる「価値ある存在」になるための基本姿勢です。(p143)
世の中で評価されているものは,興味があったもなくても,知っておくこと。これが仕事の基礎知識となります。(p151)
本気になれるかなれないかが明暗を分けます。状況を変えるのも,物事を動かすのも,人の心をゆさぶるのも,本気の力。(p183)
「人がやっていることはやらない」こう決めてしまうと,勝ち負けの渦に巻き込まれずにすみます。(中略)人がひしめいていたら「どうぞ」と譲ってしまいましょう。(p195)
逃げなければいけないときは,勇気を出して逃げましょう。格好悪くても,弱虫と笑われても逃げる。義理を欠いても,誰かに嫌われても逃げる。(p197)
いつも笑顔であること。徹底して前向きであること。人に与えつづけること。運を味方につけたいのなら,この3つを守りましょう。(p203)
もしも迷いが生じたら,計算で答えを出してはいけません。(中略)目を閉じて自分に聞きます。「君はそれをやりたいかい?」。答えがノーならすぐ断る。(p207)
人の好き嫌いはまた,すぐに変わるもの。(中略)深く考える必要もないことです。(p231)
言葉で説明できないのなら,自分自身もよくわかっていない証拠です。(p241)
頭を働かせるよりも心を働かせたほうが,豊かになれる。(p243)
ときには我慢して,相手を優先しましょう。ただし,控えてばかりだと無責任な傍観者になってしまうことがあります。(p255)
「食事のしたくが億劫」とお惣菜を買い,「やることがなくて退屈だ」と不平を漏らす。(中略)手間ひまをかければ,退屈するひまがなくなります。(p269)
不健康なときほど,体に悪いものを食べたくなるもの。ジャンクな味が欲しくてたまらなかったら,体調を崩す前兆かもしれません。(p273)
「ありあわせで,なんでもやる」とは,無駄がない,賢いやり方に思えます。でも,ありあわせで本質まで届くでしょうか?(中略)日常的にありあわせで済ませるのは,準備を怠っていること。(p279)
常にちゃんと選ぶ,セレクションという意識を大事にしましょう。(p281)
すてきな人は,年を重ねるほど素直になり,どんな話も感心して聞きます。(p315)
優先すべきは,自分が話すことより,相手の話を聞くことです。耳を傾ける姿勢から,さまざまな可能性がひらけます。(p319)
大人とは静かであるべきです。(中略)擬音がつく動作は慎むこと。(p327)
辛いときは,息を吐く。緊張したときは息を吐く。覚えておくと役に立ちます。(p329)
自分が社会とコミュニケーションをとる準備ができているかどうか,きちんと鏡を見ましょう。(p333)
年をとること,変化していく自分を,存分に楽しみましょう。(中略)時に逆らわずに変化を楽しみ,柔軟に対応していくさまは,実にすてきです。(p335)
その人という人間がもつエネルギーに,無条件にひかれてしまう。(中略)そんな人は,パッションとロマンがある人。(p351)
満遍なくいろいろできるオールマイティなプレイヤーが求められる時代は,少し前に終わりました。自分の好きなことを極めましょう。(p403)
「ミーハーだ」と言われたら,悪口ではなく「好奇心旺盛」というほめ言葉だと受け止めましょう。世の中の人が夢中になっていることに,自分も一緒に夢中になれるのは,心が若々しいから。(p405)
たしかに生きた証しとは,人の記憶に残ること。突き詰めていくと,どれだけ人の役に立てたか,助けることができたか,感動を与えられたのかということでしょう。(p423)

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