2024年5月9日木曜日

2024.05.09 茂木健一郎 『70歳になってもボケない頭のつくり方』

書名 70歳になってもボケない頭のつくり方
著者 茂木健一郎
発行所 きずな出版
発行年月日 2022.09.10
価格(税別) 1,300円

● この本もタイトルどおり,年寄りに向けたもの。ので,活字が大きい。それがしみじみ有難いと感じる年齢にぼくもなった。
 内容は,次に転載するとおりのもの。和田秀樹さんの著作を読んでいる人なら,あえて読まなくてもいいんじゃないかと思う。

● 以下に転載。
 彼らに共通するのは,「いつまでもお若いこと」ではなく,「おつもエネルギッシュで」「自分らしく人生を楽しんでいること」です。(p5)
 ご本人も亡くなるまで,年齢のことなど口にされたことはなかったのではないでしょうか。それほど年齢ということから超越した存在でした。(p17)
 「継続」で大切なのは,文字通り「毎日」することではなく,「トータルで見て,継続できている」ことです。(中略)一番いけない脳の使い方は,「継続できない自分」に失望して,本当にやめてしまうことです。(p29)
 脳の体積は,加齢に伴い減少していきます。(中略)ただし,ここからが本著で強調したい大切なことです。それは,脳には可塑性があるということ。「代償機能」と言ってもいいでしょう。(p31)
 脳は使えば使うほど,筋肉と同じようにパンパンになる。それは若いころだけに限らないということです。(p33)
 かつては脳の神経細胞は,成長期を過ぎたらもはや新たにつくられないと考えられてきましたが,90年代以降,記憶を司る海馬の神経幹細胞が,年齢を経ても増殖・分化していることがわかったのです。(p33)
 まず皆さんに申し上げたいのは,「脳は適度な負荷をかけ,酷使するくらいがちょうどいい」ということです。しかし,但し書きとして,以下のことも強調しておきます。「自分が好きなことで」と。(中略)人は好きなことに没頭して頭を使っているとき,むしろ疲れ知らずです。(p34)
 創造の斜め上を行く事態に直面した時こそ,脳はフル回転します。これが本当の「脳に負荷をかける」ということ。教科書的な「正解」がない,周囲に助けを求めたくても自分一人,これまでの知識を総動員しながら,新しい事態に対処する。こうした時に,脳は一番生き生きと活動しているのです。(p41)
 彼女(若竹千佐子)に創作の秘密を問うたときの答えが,これまた見事でうなりました。「とにかくたくさんインプットして,アウトプットは思い切り絞り込むこと」(p56)
 自分がサマになっていない体験って,案外大事ではないかと思うのです。(中略)問題は,そのパターンが年を取るにつれ,減少することです。(p71)
 一番よろしくないのは,「いつも同じスタンスで人に接する」ことです。しかめ面をして,いつも他人に説教臭く接したりしていませんか?(中略)まったく違う世代の人間とは,話すのが億劫だ。こんな人は要注意です。「Aさん」は,Bさんと会うことで「Aダッシュ」になるのです。(p72)
 一番のアンチエイジングは,若者と接することです。(中略)異なる世代の交流が,なぜ「アンチエイジング」に効くのか。若者と話していて,頭が疑問符だらけになっている瞬間,脳の中では「文脈設定の回路に変化が起きている」からです。(p74)
 「相手に遠慮させないキャラ」。目指すべきはこのポジションです。(p77)
 覚えておいてください。不機嫌なおじいちゃん・おばあちゃんに近づきたい人はいない,ということを。(p83)
 僕の理想は,オノ・ヨーコさん。あるいは,作詞家の湯川れい子さんもそう。彼女たちを見ていると「若い」とか「老い」とか,もはや超越した絶対的な存在感なんですよね。美しいんです。美しいのですが,決してそれが「若いから」ではない。本人たちも,接するこちらも,もはや「年齢」などどうでもよくなってくるんです。(p88)
 僕が提案したのは,「思い切りしゃべる場を持つ」こと。(中略)昔ながらの方式で,日記を書くのももちろんいいのですが,そのほかネット空間での,ブログ,ユーチューブ,ツイッター,クラブハウスなど,いろいろな選択肢があります。フォロワー数なんて2,3人でいいんです。(p99)
 なぜ,旅がいいのか。必ず「トラブル」に見舞われるからです。(p117)
 「遊び」ほど,創造的でイマジネーション,知力が必要となるものはありません。主体的な働きかけや工夫がないと,「遊び」は面白くならないからです。(p124)
 理想なのは,「遊び」と「学び」の境界線がなく,遊ぶように学ぶこと。あるいは学ぶように遊ぶこと。(p135)
 彼にとって読書や学びは,「役に立つか立たないか」が重要であって,「立たない」なら読む必要がないと思っているわけです。彼等は若くして,すでに老化が始まっているのではないでしょうか。(p135)
 そもそも「日記」を書くという行為は,非常に脳を使う作業です。(中略)記憶・感情・言語・運動・・・・・・,あらゆる脳の機能を総動員して成立するのが「日記」です。(中略)日記のもう一つのメリットは,自らを「メタ認知」できること。(中略)文章を書くことで,自分の言動を一歩引いて眺められる,振り返る,内製する,そんな効果が「日記」にはあります。(p139)
 ツイッターの何がいいかというと,「エイジレス」なところです。(中略)ツイッターの場合は,そうした「自分像」から隔絶することができる。(中略)シンプルに発言内容が面白ければ,人は反応してくれる世界です。(中略)140字の文字数制限も絶好の脳トレになります。文章は長く書くより,短く書くほうが難しいからです。(p145)
 脳の神経細胞は「始めてのこと」に非常に強く活発化します。しかし,二度目,三度目となるとどんどん低下していってしまいます。(中略)どうぞ,自分にとっての「初めて」を探してみてください。(p168)
 「自分のどうしても苦手なケース」だけは避けるようにしておくと,反対にそれ以外の行動はだいぶストレスフリーに楽しめるようになります。(p187)
 「自分らしく生きる」スタイルの確立は,10代や20代ではできません。50年,60年生きてきて初めて,「これが自分だ」という自己像ができあがる。(p199)
 「スタイル」とは,「自分」と「好奇心」のバランスでしょう。いくら「自分らしい」服でも,そこに「好奇心」のスパイスがないと,ただの古ぼけた「習慣」になってしまうのではないでしょうか。(p204)

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