読書で人生が変わるなどということは,まずもってないものでしょう。読書が人を賢くすることも,たぶん,ないと思います。 読書は安価でお手軽な娯楽であり,時間消費の手段です。それでいいというより,娯楽でない読書は可能な限り避けたいものです。 娯楽としての読書があれば,老後もなんとかしのげるのではないでしょうか。というか,しのげると思いたいわけですが。
2012年9月23日日曜日
2012.09.22 たくきよしみつ 『デジカメに1000万画素はいらない』
書名 デジカメに1000万画素はいらない
著者 たくきよしみつ
発行所 講談社現代新書
発行年月日 2008.10.20
価格(税別) 940円
● そのものズバリのタイトルが,著者の言いたいことを尽くしている。つまり,「他の性能が同じなら,画素数が少ないモデルを選びましょう。画素数の多さは,今やメリットではなく,確実にデメリットだから」(p39)ということ。
ぼくも画素数が増えるのは進歩だと単純に思っていた方だから,目からウロコ。実際に撮影した写真を掲載して,その理由を説かれると,なるほどと思うしかない。
最近ではケータイのカメラも1000万画素を超えるようになっているけど,こんなのはモッテノホカってことになるのでしょうねぇ。
● デジカメは銀塩とは別物であることを強調する。いくら撮ってもタダなんだから,がんがん撮れ,と。「ガバガバいっぱい撮る,撮った写真はサクッと直す」(p189)という「ガバサク流」を提唱。
なお,直しはもちろんパソコンで。その際に使うソフトは「Irfan View」(フリーソフト)が著者のお薦め。
● 後半は技術的な指南。その前に写真は楽しいものだよという扇動?も。
まずは,「写真を楽しむという意識」を持つこと。「写真の目を持つことで,普通の風景が変わって見えてきます」(p99)というわけだ。
● 「食べ物の写真を撮るときにも,ホワイトバランスを「曇り」に設定してみるとおいしそうに撮れます」(p75)というような役に立つティプスがたくさん出てくる(知ってる人はとっくに知ってるんだろうけど)。
少なくとも初心者には具体的に助けになる本なのじゃないでしょうか。
● と,多少,他人事のように書いているのは,ぼくがデジカメをあまり使わないからなんです。スマホのカメラで充分だと思ってる方なんですよ。
というわけですから,「写真を楽しむという意識」を持たない人でも,それなりに楽しめる内容になっている本だと思いましたね。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿