読書で人生が変わるなどということは,まずもってないものでしょう。読書が人を賢くすることも,たぶん,ないと思います。 読書は安価でお手軽な娯楽であり,時間消費の手段です。それでいいというより,娯楽でない読書は可能な限り避けたいものです。 娯楽としての読書があれば,老後もなんとかしのげるのではないでしょうか。というか,しのげると思いたいわけですが。
2012年9月21日金曜日
2012.09.14 樺沢紫苑 『SNSの超プロが教えるソーシャルメディア文章術』
書名 SNSの超プロが教えるソーシャルメディア文章術
著者 樺沢紫苑
発行所 サンマーク出版
発行年月日 2012.04.10
価格(税別) 1,500円
● Twitter,Facebookなどに投稿する文章をどう書けばいいかについての解説書。平明な文章でソーシャルメディア文章術を解説している。
「共感ライティング」「交流ライティング」「伝わるライティング」「スピード・ライティング」という章立てのタイトルが,内容をよく現している。
● さらに,「永久にネタ切れしないネタ収集術」を加え,痒いところに手が届く。最後に「ソーシャルメディアのマナー」を加えて,著者がいうように「書くための教科書」「コミュニケーションの教科書」として,相当以上に役立ちそう。
痒いところに手が届くような内容を盛りこむためにはどうすればいいか。それも本書で説かれている。
● 細かいティプスも盛りだくさん。
パソコンの画面で書くと,どうしても誤字脱字が発生しがちだけれども,それを防ぐために,まずWordで書いて,Wordの校正機能を利用せよという。言われてみれば何でもないことなんだけど,言われて初めて気づくっていうか,意外に盲点に入りやすいところを指摘してくれている。
● ソーシャルメディアのマナーはリアル社会でのマナーと同じ。きちんとした社会人,大人であることが,共感や交流や伝達をスムーズにするための必要条件であるという指摘も,素直に納得できる。
● 本書のような文章術の解説書であれ,ビジネス書であれ,読みものとして面白くなければ,読むに値しないとぼくは思っているんだけれど,本書は読みものとしても面白く読める。
「文章読本」としても相当な水準にある。TwitterもFacebookもやっていないという人でも,読んでおいて損はないと思いました。
● っていうか,ぼくもTwitterもFacebookもやっていないけれど,ブログでの発信をもっともっと増やしたいなぁと思わせられた。で,このブログを始めたわけね。
ソーシャルメディアの可能性や素晴らしさと表現の楽しさを熱く説き,その気にさせる本。
● ホームページ,ブログ,SNS,Twitterと,ネット上の表現表出の方法がどんどん多様化してきた。話すことによる対面コミュニケーションに対して,書くことによる遠隔者とのコミュニケーションの比率が増えたことは間違いないのだろう。ぼくのような者までがブログを書くようになっているのだから。
自分もその方向に漕ぎだしてみようかと,この本を読むと思うかもしれない。
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