読書で人生が変わるなどということは,まずもってないものでしょう。読書が人を賢くすることも,たぶん,ないと思います。 読書は安価でお手軽な娯楽であり,時間消費の手段です。それでいいというより,娯楽でない読書は可能な限り避けたいものです。 娯楽としての読書があれば,老後もなんとかしのげるのではないでしょうか。というか,しのげると思いたいわけですが。
2013年2月6日水曜日
2013.02.04 中野雅至 『1勝100敗!あるキャリア官僚の転職記』
書名 1勝100敗!あるキャリア官僚の転職記
著者 中野雅至
発行所 光文社新書
発行年月日 2011.11.20
価格(税別) 780円
● 副題は「大学教授公募の裏側」。厚労省の役人から大学教授に転職した著者の転職体験記。なんだ華麗なる転進の話かと思ってしまうかもしれないが,そうではない。
著者はキャリア官僚といっても,東大を卒業してⅠ種試験に受かってっていう人ではない。市役所に就職してから国の官僚に転じた人だ。市役所を退職して国家公務員試験を受け直したのか,市役所から官僚に転じる道があるのか,それは知らないけれど。だから,たぶん,キャリアとはいっても,将来は局長や事務次官にという栄達の道はなかったんだろうと思う。
● 大学への転進も役人としての実績を買われてというのじゃなくて,コツコツと勉強してシコシコと論文を書いて,落ちても落ちても大学教授の公募に応募してっていうのを経て,やっとこさ転職を全うした。
本書はその苦労話。相当以上に面白かった。
● とはいっても,キャリアですからね,国費でアメリカに2年間留学させてもらってたりね。羨ましいっちゃ羨ましいよねぇ。その留学が仕事に活きたのかってのは問うところではないけれど。
● で,悪戦苦闘して転職を果たした著者が,その過程で会得した知恵を本書で披露してくれている。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿