読書で人生が変わるなどということは,まずもってないものでしょう。読書が人を賢くすることも,たぶん,ないと思います。 読書は安価でお手軽な娯楽であり,時間消費の手段です。それでいいというより,娯楽でない読書は可能な限り避けたいものです。 娯楽としての読書があれば,老後もなんとかしのげるのではないでしょうか。というか,しのげると思いたいわけですが。
2013年2月15日金曜日
2013.02.15 朝日新聞社・朝日新聞出版 『震災1年全記録 大津波,原発事故,復興への歩み』
書名 震災1年全記録 大津波,原発事故,復興への歩み
著者 朝日新聞社・朝日新聞出版
発行所 朝日新聞出版
発行年月日 2012.02.29
価格(税別) 1,500円
● 同一場所の被災直後の写真と1年後の写真を並べて掲載しているページがある。これほどの災害であっても,1年後にはかなりのところまで復旧しているのを見ると,日本って凄い国なんだなぁと思わされる。
● 同時に,とんでもない災害だったのだと印象づける効果もある。
これほどの災害であっても,これからはそれを「想定外」としないことが必要,との論調が世論を席巻した。それができたら,本当に凄い国だ。一方で,普段の生活コストがかなり高くつくことになるのかもしれないけれど。
● 政権が自民党に戻り,そのとたんに為替が円安に振れ,株価も上昇に転じて,日本にいくぶん日がさしてきたような雰囲気がある。長い冬もようやく終わるんじゃないかって。倒産するんじゃないかと騒がれたシャープも経常収支は黒字になった。
こういう時期だからそう思うのかもしれないけれど,被災地に暮らす人たちの写真を見ていると,日本はまだまだやれるんじゃないかと思えてくる。
● 月並みな言い方になるが,被災地じゃないところに住む日本人が被災地に与えた援助と,被災地の人たちが被災地外の日本人に与えたものとを比較すれば,後者の方がはるかに大きい。
かの人たちの忍耐,寛容,自彊は素晴らしい。極限の状況下で,身をもってそれを示してくれている。日本人としてのぼくの誇りだ。そう思わせる写真に接することができる。
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