著者 柴村恵美子
発行所 PHP
発行年月日 2014.07.08
価格(税別) 1,000円
● 斎藤一人さんの説法の集大成という感じ。それがコンパクトにまとまっている。
説法というと宗教じみてくるけれども,斎藤さんの説くところに宗教臭はない。来世があるとか魂は不滅とか,そういう話が出てくるけれども,ひじょうに世俗的な来世であり魂であって,おどろおどろしさは皆無だ。
要は,楽しく生きるにはどうすればいいかという功利的な内容。それが結果において道徳律にほぼ一致する。
● 古今にあまたある思想の出発点は,すべてこの点にあったのだろうと思う。それが右に向かったり左に向かったり,上を向いたり下を向いたりして,さらに枝葉がつき,その結果がおびただしい数の書物になって残っている。
が,楽しく生きるにはどうすればいいかから離れないで,技法を洗練させていく方向に進むと,ここに行きつくのだろうな,という感じ。
● ひとつだけ転載。
なかなかうまくいかないような難しいことや困難なことにチャレンジし,それがうまくいったときのよろこびや楽しさはひとしおです。 逆にいえば,最初から楽しいものは,本当の楽しさではないのかもしれません。(p190)
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