編者 北脇朝子
発行所 マガジンハウス
発行年月日 2015.04.15
価格(税別) 417円
● 巻頭は木村拓哉君のインタビュー記事。写真もたくさん。この部分は切り取って,スキャンして,永久保存。
● そのインタビューも木村君の仕事観を訊く的な内容。で,次に11人の女性たちが登場して,自分の仕事と仕事ぶりを語る。
いずれも才色兼備なのはいいとして,スーパーウーマンを揃えてきた。こういうの,どうやって見つけるのだ? 編集という名の脚色もあるのかねぇ。
● こういうのを読んじゃうと,男だったらコンプレックスを抱え込むことになる。女はそうじゃないのかね。よぉし私も,とか思うんだろうか。あるいは,私とそんなに変わらないじゃん,とか。
● その11人。まず,ファッションエディターの小脇美里さん。
充電器は常に持ち歩き,電話かメールで必ず連絡がとれるようにしている。
100人以上の誕生日を記録していて,当日にはバースデーメールや手書きのカードを送る。
初めて仕事をするカメラマンやモデルについては,過去の記事などをすべて調べる。
現場で,疲れたとか忙しいと言わない。
疲れた顔の女に仕事は来ない。
● 「Spindle」PR 佐藤佳代さん。
曖昧な返事はしない。
相手に信頼してもらうと多くの情報を伝えてもらえるので,調整がスムーズにいく。
電話をかける前,メールを打つ前,人と話をする前は,深呼吸して心を落ち着かせて臨む。
● 料理家 渡辺有子さん。
レシピは同じサイズのノートに書き,見た目の統一感を確保する。
資料は捨てる。溜めない。
やるべきことを書きだすことで,頭の中が整理される。
● 「チームラボ」カタリスト 吉永麻穂さん。
クライアントの意向であっても,自分の言葉で話す。
最初に全員で最終目的地を共有しておく。
ただし,これ,意外に難しい。最終目的地ってけっこう動くし,固定しないほうがいい場合もありそうだ。
● 「東京ステーションホテル」広報マネージャー 濱 純子さん。
毎日,なるべく多くの人と話す。
(総支配人の)相手に質問を投げかけて答えを引きだし,お互いに納得のいく方向に持っていく話し方は,勉強になる。
● 「ワーク・ライフバランス」広報室長 田村優実さん。
仕事に優先順位を付けられるかどうか。
朝,その日にやる仕事を15~30分単位で組み立て,それをメールで部署内で共有する。就業後,実際にかかった時間を書く。それを続けると,タスクごとの所要時間を把握できるようになる。
● 「PLAZA」ステーショナリー担当バイヤー 藤岡知里さん。
これいい!という直感が生まれるのは,日々の情報収集の結果。
海外のインスタグラムはアイデアの宝庫。
手を動かさないと頭に入ってこない部分も多いから,大切なことは手書きでまとめておく。
● 「aeru」代表 矢島里佳さん。
使命感では乗り越えられないことも,好きな人や事柄のためだから頑張ってこられた。
事前に思いつく限りの「失敗ケース」を想定しておく。
必ず現場に足を運び,直接,土地の人と会って言葉を交わす。
ひとつ断られたら,次にもっといいご縁が見つかるはずだから良かった,と思う。
● ピップ㈱ 藤代智春さん。
世の中にある「脚に関する困りごと」をいかに見つけるか。
意識してみれば,日常のあらゆるものが参考になる。
聞いた話ではなく,聞きながら自分が気づいたり考えた発想の種を書いておく。
空気を読まずに動ける行動力。
● 東宝演劇部プロデューサー 小嶋麻倫子さん。
力のあるクリエイターに賛同してもらって,あの方がやりたいと言っていると会社に提案する。
俳優さんに出演交渉をする際には,いい部分もマイナス部分も全部説明する。感想を求められれば,よくない感想でも正直に伝える。
● 「楽天」執行役員 河野奈保さん。
一歩会社に入ったら,表情から思考回路まで,スイッチを切り替える。
自分に与えられた仕事の役割をとことん演じきる。
やる気の持たせ方。女性は今が大事。男性には10年後の自分がどうありたいかを考えてもらう。
● 「石橋貴明&清水ミチコの労働お悩み相談室」も面白い。回答を見ると,ぼくなら清水ミチコに相談したくなったけど。
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