書名 世界一周デート 魅惑のヨーロッパ・北中南米編
著者 吉田友和・松岡絵里
発行所 幻冬舎文庫
発行年月日 2014.04.10(単行本:2005.03)
価格(税別) 840円
● 結婚を機に勤めていた会社を辞め,607日に及ぶ新婚旅行に出かけた。本書はその後半篇。
吉田さんはそれが初めての海外旅行だったというから,たぶん相当な幸運だった。まっさらの状態で,いきなり607日間の世界一周を体験できたわけだから。これだけのビッグイベントになると,事前になまじな体験があると邪魔になるだろう。
● 物怖じしない性格さえあれば,旅行に語学力は要らないんだと思う。では,誰でもこういう旅行をできるのかといえば,そうはいかない。
少なくとも,新婚旅行のために会社を辞めることが,普通はできない。せっかく入った会社なのに,と思ってしまう。それができるかできないか。まず,できるほうに入っていなければいけない。それだけではっきり少数派に属することになる。
● 著者たちにしたって,おそらく夫婦2人だったからできたのであって,単独でやれたかといえば,なかなか難しかったのではないか。
● 著者たちが面白かったものが,読者にとっても面白い。というわけで,特に印象に残ったのは,キューバとサンパウロの日本人街。
サンパウロの日本人街のとんかつ屋の親父さんは,とても魅力的だ。
● それと帰国後の日本の印象。暗ったい。洋服も地味で表情も乏しいという。
そうですよね。特に,朝の通勤電車なんか,外国人が見たら異常事態が発生していると思うのかもしれない。
それじゃダメなのかと言われると,どうなんだろうねぇ。昔,「日本人を幸せにしない日本というシステム」というタイトルの本があったように記憶しているけど。
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