著者 菊地武洋
発行所 小学館
発行年月日 2011.04.30
価格(税別) 1,300円
● この本を読んだ人の何パーセントが,このレベルでロードバイクに向かっているのか。たぶん,1割には達しないのではないかねぇ。
● ぼくはロードに乗ってないしね。こういう読者もいる。
図鑑を見るような感じで読んだ。本の読み方は読む側の勝手ってことで。でも,面白かった。
● 安さだけに眼がいってネット通販で買うことを著者も戒めている。といってもリアルのショップでもいい加減なところがだいぶ多そうに書かれていて,だったらネットでもさほどの違いはないんじゃないかと思ったり。
● 以下に,いくつか転載。
先日知人から,オーダーしたフレームの設計図を見てアドバイスをしてほしいとお願いされた。自分で寸法や角度を考えたようで,設計自体は破綻していた。いくつか修正したほうがいい点を指摘したが,話をしているうちに「自分の好きなようにやっていいですか?」と言われてしまった。彼がボクに求めていたのは背中を押してもらうことであって,間違い探しをしてほしかったのではない。いかに自分が余計なことをしていたのか気づいて,大いに反省した。(p4)
メンテナンスの要求頻度とパフォーマンスは比例している。高い金を出して,高い性能を求めると,メンテナンス不足に陥りやすく,問題を抱えている可能性も高くなるわけです。我々一般人にとっては高級車である必要性なんかないんだから,覚悟がないなら,普及モデルのほうがオススメです。(p12)
サイクリストの中にも,メカにまったく興味のない人がいるでしょ。好き嫌いじゃなくて,興味がないって人。そういう人って自転車のことが好きだと勘違いしているだけで,好きじゃないし,迷惑。(p36)
サイクルライフの充実はいいショップなくして成立しない。すぐに新車を買わせるような店は信用ならないし,説明が分かりにくいのは,店側がキチンと理解していないから難解な言葉を使うに過ぎない。(p87)
みんな剛性って言うとフレームばっかり目が行くけど,自転車が走らない感じがするのは,ほとんどホイール関係なんだよね。(p108)
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