書名 絶海の孤島
著者 カベルナリア吉田
発行所 イカロス出版
発行年月日 2012.04.30
価格(税別) 1,600円
● 青ヶ島(東京都),飛島(酒田市),舳倉島(輪島市),鵜来島(宿毛市),見島(萩市),悪石島(鹿児島県),硫黄島(鹿児島県),南大東島,北大東島(沖縄県),父島・母島(東京都)の10章。
● 病気や出産,高校進学。何にしても,島では完結できないから,本島や本土に出向くことになる。その移動費・宿泊費たるや,相当な額になる。金額だけの問題ではない。天気が悪ければ,船は欠航する。
そういったことをあえて忍んでまで,なにゆえ「孤島」に住むことを選ぶのか。日本国憲法は居住の自由を基本的人権として保障しているんだぞ,と思うわけだけど,そういう荒っぽい理由で割り切れれば世話はないわけだ。
● 本書はそうした孤島を巡って,その印象を記していく。
写真も著者が撮っている。この写真が本書のウリの大きな部分。旅行好きはカメラ上手が多い。旅に出れば撮りたくなるスポットが続出するわけだから,自ずとカメラを覚えるという仕組みがあるんだろうけど,カメラ好きな人が旅行好きになるってのもありそうだ。
● こうして孤島巡りも本になってしまった。この分野のニッチもどんどんなくなっているなぁ。あとから続く人は,何を書いたらいいのか少し以上に悩むことになるんじゃないか。
0 件のコメント:
コメントを投稿