著者 堀 正岳
発行所 KADOKAWA
発行年月日 2018.11.24
価格(税別) 1,500円
● ボリュームに負けた。途中から本文を読むことは諦めて,見出しだけを見ていった。
● 以下にいくつか転載。
知的生活とは,(中略)私たちの情報との向き合い方です。それは本を読むことでも,映画を観ることでも,趣味を追求することでもかまいません。そこに新しい情報の積み上げがあるならば,それは「知的生活」なのです。(p3)
「気になって仕方がない言葉やフレーズ」「違和感を覚えさせるなにかとの出会い」を記録し,積み上げることで,やがてそうした情報との一期一会はネットワークのようにつながりはじめます。(p16)
そうした鍵を集めはじめるために今日から実践できる習慣として「二度出会ったらメモをする。三度出会ったものは記録しはじめる」をおすすめします。(p17)
情報量そのものよりも,むしろ,適切な場面で適切な情報を引き出すこおtができる「情報の編集能力」にこそ価値がある(p19)
私たちの知的生活においても,触れる情報を私たちの個性によって編集して,他人と違うものを追うほうが,より活用しやすく,大きなメリットがあるといえます。そして知的生活の積み上げを行うことは,そうした個性につながる近道でもあります。(p20)
ウェブにおけるコンテンツの多くは無料で,読者を得る機会という意味では公平性があります。だからこそギブ&テイクを考えすぎて出し惜しみをしていては,他の出し惜しみをしない人に機会を奪われてしまいます。(p23)
情報は誰かに発見されることによって価値が生まれる(中略)サーバー上に寂しく存在するデータのままではそれは存在しないも同然で,誰かがそれを発見し,他の誰かにシェアすることによって情報の価値は後付けで決まってゆく(p23)
大切なのは「量が質に転化する」決定的な境目があるということです。(p32)
未来にどこまで到達したいかを意識して今日の活動量を決めることが「知的生活を設計する」ということなのです。(p34)
新しいインスピレーションに出会うためにも,様々な情報の検討を繰り返し,可能な組み合わせを追求し尽くさなければいけません。それには天才的なひらめきを待つよりも,情報のインプットとアウトプットを継続したほうが結果的に近道になります。(p36)
数多くの著名なバイオリニストを育て上げた名教師レオポルト・アウアーは,最後の弟子の一人だったナタン・ミルシテインに「どれだけ練習をすればいいのか」と問われ,次のように答えたといわれています。「指先で練習しているだけなら,いくら時間があっても足りない。しかし頭脳を働かせるならば,2~3時間あれば十分だ」と。(p58)
なかには「ブログは死んだ」と宣言する人もいるほどです。(中略)ですが,だからといって発信ツールとしてのブログの有用性が失われたわけではありません。むしろ知的生活の発信には,ブログ以外に選択肢はないといっていいほどなのです。(中略)ブログがもっている最大のメリットは日々の発信というフロー情報が,記事がゆっくりと蓄積してゆくことによって自然にストック情報に変わってゆくところです。(中略)活字を読むことが人間の情報取得の手段である限りブログは存続し続けると予想できます。(p154)
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