2019年9月13日金曜日

2019.09.13 坪田一男 『ごきげんな人は10年長生きできる』

書名 ごきげんな人は10年長生きできる
著者 坪田一男
発行所 文春新書
発行年月日 2012.07.20
価格(税別) 720円

● 副題は「ポジティブ心理学入門」。タイトルのとおりの内容だから,本文は読まなくてもいいと言えるかも。
 問題は,「長生き」にかつてほどの輝きがなくなっていることだろう。長生きすれば,見なくてもいいものまで見なくてはならぬ。人生100年時代? 冗談じゃねぇよ,と思う人が多数派ではないのか。

● 以下にいくつか転載。
 言葉の影響力は僕たちが想像する以上に大きい。(中略)寝る前に一日三つの「うれしかったこと」や「楽しかったこと」を書くだけで,二カ月後には幸福度がグンと上がるというトレーニング法もあるほどだ。(p35)
 医学的に言えば,人と関わることが少なければ,感染症にかかるリスクもほとんどないはずなのに,一日中ほとんど一人でいる人は,心筋梗塞などの心血管疾患だけでなく,風邪にかかる確率も二倍に高まる。一人は身体に悪いのだ。(p85)
 コップ半分の水を「もう半分しかない」と思うのも「まだ半分ある」と思うのも,実は習慣に過ぎない。「まだ半分」と考えるよう習慣づければ,ポジティブな感情料は少しずつでも確実に増えていく。そして,ポジティブな感情料の増加は,心の成長を意味していると言われる。(p96)
 ただ何となく遊ぶだけでは,幸福度はあまり上がらない。(中略)完全に夢中になって遊ぶことが大切なのである。(p102)
 「セルフコンセプト」は非常にゆらぎやすいものであり,基本的には何の根拠もない「思い込み」に過ぎない(中略)人生は,思い込み次第でどうとでも変わるのである。(中略)根拠なんてなくてもいい。(中略)「いわれなき万能感」を持ってしまおう。たったそれだけで,人生がよい方向へ向かって動き出す。(p116)
 道ばたに落ちていた空き缶を拾うだけでもいい。そこに落ちていた空き缶がなくなった分だけ,社会はほんの少し変化する。自分に社会を変化させる力があるのだと実感すると,自分に自信が生まれ,セルフコンセプト(自己概念)もよりよいものになっていくだろう。(p129)

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