書名 本日晴天 お片づけ
著者 伊藤まさこ
発行所 筑摩書房
発行年月日 2018.04.25
価格(税別) 1,600円
総じて,著者は,見た目の美しさ,デザインがいいこと,を選択の第一条件にしているように見える。
ちなみに,著者はパソコンもMacを使っている。
● 以下に転載。
私はたくさんのものと向き合う仕事をしていますが,家の中はわりといつも片づいています。(中略)それは暮らしの流れをよくして気分よくいたいから。理由はわりあい単純です。(p2)
無理せず楽しく元気よく。お片づけい終わったあとの心は,晴れ晴れと広がる青空のよう。ああ,だから私は片づけが好きなんだなぁ。(p3)
このセラー,扉がガラスというところもポイント。いつでも中が見渡せるので,うっかり同じものを買ってしまったり,持っていることを忘れて賞味期限が過ぎてしまった!なんてことがないのです。(中略)見渡せることによって沸き起こる緊張感っていいことなのかもしれませんね。(p18)
しまうと使わなくなる,というのが私の考え方。好きなものだからこそ,いつも目が届き,すぐに使える状態にしておきたいと思っています。(p27)
使わなくても好き,というものもありますよね? 私はその気持も大切にしたい。要はものが多くてもその台所の持ち主が心地よければそれでいい。(p27)
古着なんかでも若い子が着るとかっこいいし様になるんですよね。服を「着倒す」力があるというか。そして逆に私が着るとどうも貧乏臭くなってしまう。なので少しくたびれたなと思う服は,心を鬼にして思い切って処分します。(p32)
私は三月中旬を過ぎたら基本的には冬物は着ません。(中略)それから九月の初めになったら夏ものは着ません。(中略)私のまわりのおしゃれさんはやはりみんなそんな感じ。「おしゃれは気合い」だと自分に言い聞かせて多少やせ我慢しています。(p34)
基本的にその人が幸せであれば,無駄なものをたくさん持っていてもいいのではとも思います。あまり情報に振り回されず,自分らしくいられればいいんじゃないかな。(p35)
一日の動作をあらためて書き出してみると,自分と自分のまわりをきれいに保つためにこれだけいろいろなことをしているのかと驚くばかり。ということは放っておくとどんどんきたなくなっていく・・・・・・こわいものです。(p36)
年齢を重ねるとお化粧に時間をかけるよりも,身だしなみをきちんとととのえる方が大切,そう思っています。(p40)
私がすてきだなと思う人は清潔感を漂わせている人。そのためには自分に気を配る,自分のためにケアの時間を使うことがとても大切だな,と思っています。(p40)
まず決めたのは,とりあえずでものは買わないということ。それから,多少使いづらくてもデザインのいいものを買おうということ。(p54)
自分にとっての,なんだかいいなっていう感じをもっと信じた方がいい,(中略)そんなものを大切にしながら,ひとつひとつていねいにえらんでいったら,やがては好きなものだらけの部屋になるんじゃないかな,と思うのです。(p74)
これは九九パーセントくらいの確率で言えることだと思うのですが,仕事ができる人は,返信がものすごく早い。(中略)何事にも言えることだけれど「ためない」ってとっても大事だなと思います。(p92)
お皿の上は常に美しくあるべきだと思っています。盛りつけも,食べている途中も,また食べ終わったあとも。(p95)
旅のよしあしはホテルで決まるといってもいいくらい大切に思っているのです。レストラン同様,質の高いサービスを受けることは自分自身の勉強にもなる,そして長い目で見るとそれは人生のプラスになっているのですね。(p107)
自分の身体にかけるお金は多めになってきています。たとえば月に二度の美容院,鍼治療,エステなど。お金をかけた分,見た目にそれは表れるもので,これはもう大人の必要経費なのだなと思っています。(p108)
こうなるまでには,買いものの失敗をたくさんしました。勢いで買ってしまった服はまったく似合いませんでしたし,旅先の浮かれ気分で買った器は自分が作る料理や他の器と合いませんでした。(p108)
何よりお金に執着しないこと。それにかぎります。今までの経験ですが,執着している人で風通しよくお金が回っている人に会ったことがありません。それからケチケチしないこと。ケチな人にはケチな人が集まってくるような気がするから。(p109)
「ためる前に,拭く」は私の掃除の基本。毎日,少しづつの手間で家中がいつもすっきりさっぱり気持ちいいのだから,やらない手はありません。(p132)
掃除器具は使い勝手がいいのはもちろん,見た目もとても重要。なんと言っても美しいデザインの道具は持っていて気分がいいし,出しておいても邪魔にならない。それどころか部屋のアクセントのひとつにもなってくれるのですから。(p144)

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