2018年2月12日月曜日

2018.02.12 堀江貴文・ひろゆき 『ホリエモン×ひろゆき 「なんかヘンだよね」』

書名 ホリエモン×ひろゆき 「なんかヘンだよね」
著者 堀江貴文・ひろゆき
発行所 集英社
発行年月日 2009.09.09
価格(税別) 952円

● 少し古いけれども,この2人の対談なら面白くないわけがない。読書に求めるものは何か。ぼくは一夕の歓を尽くすこと以外にない。本を読んで賢くなれるとは思わない。
 先人の知恵を数時間で知ることができて,しかもそれに要する費用は千数百円。こんな安いものはない。とは,出版業界とその業界で生きている著者の多くが言うところだけれども,安く知ることができたものは,なかなか自分の身にはならないものだ。

● 要は,本なんてものは面白ければそれでいい。役に立つかどうかなど,どうだっていい。したがって,ジャンルを問わず,面白い本を読みたい。
 で,本書は読む前から面白いことが予想できる。もちろん,著者2人に何の興味もないという人がいてもいいのだが。

● 以下にいくつか転載。
 一般庶民の手に入る情報で,一般庶民の払える額の不動産で,他者より有利になる商品なんてあるわけない。(西村 p15)
 嫉妬を煽ると,共感を得やすいですからね。メディアって共感を得ることでお金を払ってもらえるシステムじゃないですか。そうすると知識欲のある人に訴えかけるよりも,バカに対して共感を覚えさせるほうが楽ということになる。(西村 p40)
 自分が苦労している姿を人に晒すのが,俺は一番嫌なんだよね。(堀江 p42)
 まぁ,やる気を出して別にいいことって,そんなにないからね。なんか,いろいろな経験をして,適当に遊んでいるのが一番いいってことはわかった。でも,俺は,そういう世の中が嫌いだったから一生懸命働いたんだよね。(堀江 p67)
 自分の裁判とか見ていても,裁判官とかは理由なんてどうだっていいわけ。「こいつは有罪だ」って思ったら有罪にしちゃう。(堀江 p79)
 それはバカなんじゃなくて,人は興味がないことに対して調べることをしないからなんですよ。(西村 p94)
 分相応という考えができてないんじゃないですかね。「本来のあなたの商品価値という部分では月給18万円の仕事しかありません」と言われているのに,「俺はもっとできるから25万円もらえるはずなんだ」と思っちゃって,仕事がないという話になる。(西村 p102)
 生物学上でも雑種が一番強いわけさ。だから,近親相姦がタブーになっているの。(中略)文化も異文化がどんどん融合することによって,新しいすばらしい文化が生まれて,文化がどんどん発展していくわけじゃない。だから,いいことのほうが多いはずなんだよ。(堀江 p110)
 メディアにしてみれば,ネットを使わないで『ジャパネットたかた』とかで買い物をして「得した」とおもっているようなバカなお客さんを囲んでおいたほうが,利益率は高いじゃないですか。(西村 p117)
 自分の気が弱いことや,知識がないことを棚に上げて「高いモノ買わされた」だとか言うほうが,俺はバカだと思うわけ。(中略)ルイ・ヴィトンのバッグも同じで,確かにいいものだけど「この値段はないでしょう」って思わない? それでも買っちゃう人は,もう放っておくしかないって話なわけじゃん。(堀江 p129)
 健康って,我慢と引き替えに手に入れるものである,というふうに思っている節はあるよね。(中略)常識なんてそんなもん。だから,誰しも迷信の世界で生きているなって感じるのよ,自分は違うと思いたいけどね。(堀江 p134)
 みんな,『発掘!あるある大事典』を信じていたわけじゃない。そういうレベルの人たちですよ。『オーラの泉』なんて,あれをファンタジーと言わずして何をファンタジーと言うんだってね。(堀江 p135)
 僕は,人を天才って言うときには,ちょっとバカにした感じがあるんですよ。で,変人なんだけど,社会的に評価されるモノを作ってしまったタイプの人が天才で,作れなかったらそのまま変人。(西村 p144)
 イチローは天才かな。だって,毎日昼飯にカレーなんて食えないもん。そういうヘンな生活習慣は天才のひとつの要件じゃないかな?(堀江 p145)
 人一倍努力する人って,なんかしら問題を抱えていると思うんですよね。(西村 p148)
 小中高のときって,社会に出たら出会えないようなバカが結構いたりするんですよ。あの出会いって僕,結構,重要だと思うんですよ。(中略)実際の社会って,ろくに仕事もできないヤツのほうが多い。なのに僕は仕事のできない人たちに会う機会が極端に少ない。だから,僕が味わっている社会には,本当の社会が存在してない。もし,僕が塾しか通っていなかったら,「社会はこんなもんだ」ということがわからなかったと思うんですよね。(西村 P156)
 特殊な人が特殊であることを認められない社会ですからねぇ。(西村 p159)
 だって,6年間,週3日だよ。往復と練習時間も含めると1日4時間,年間100日弱ぐらい道場に通っていたら,友達とだって遊べなくなるじゃん。(中略)基本的に嫌いだったからね。「無気力相撲だ!」みたいな感じなわけ。(堀江 p168)
 面白い人って何かしら発信をしているんだよ。(中略)インターネットで面白い人と知り合えるようになったのは,いいことだと思うんだ。(p177)
 バカは「周りのみんながやっているから正しい」と考えるんだけど,実はみんなバカだから,騙されて集団で間違った方向に走っちゃう。多数決で決まったモノが正しいと信じちゃう。(西村 p191)
 (『ウェブ進化論』は)何となく読んだ。でも,なに言ってるのか,わからないんだよね。俺,そもそも梅田さんが何者なのかもよくわかんないの。(堀江 p192)
 ガラパゴスの意味の取り方で,驚異的に進化しすぎた携帯だってことだよ。このパフォーマンスでこの値段だし。俺,日本の携帯に較べたら,iPhoneとかは全然すごいとは思わない。(堀江 p197)
 これは2009年での発言。今の堀江さんはiPhoneの超ヘビーユーザーであることは,周知の事実。
 やっぱり,日本はレベルが高いんだよ。食べ物のレベルもおかしいぐらい高いもん。牛角とか奇跡だよ,あり得ないよ!? アメリカで牛角なんていったらハリウッドセレブの食べ物なのさ。日本じゃあり得ないでしょ? それだけレベルが違うの。(堀江 p198)
 日本のITは,海外のITに進出するのが難しいだけなんだよね。ぶちゃけ,行く必要もない気がするし。(堀江 p201)
 「日本のITはダメ」なんじゃなくて,「もったいない」なんですよね。それは,ビジネスモデルまで落とし込まなくても何とか食べていけちゃうから。(西村 p204)
 西村 安くてうまい店ってなんで値上げしないんですかね。 堀江 水商売だからね。ずっと行列ができていることが大事なんじゃ?(p228)
 信用って嘘つかないとか,そういうレベルの話だと思うんですけどね。(中略)だから,普通に基本的な生活をしていたら増えていくものであって,減るものではないと思いますよ。(西村 p240)
 金持ちを見たことのアリ・ナシは,重要な要素だと思うんですよ。金持ちを見たことがあれば,「金持ちでも,この程度なんだ」と理解できるじゃないですか。それで「あ,俺はここまで行く必要ないわ」って思える。(西村 p245)
 僕,お金持ちの人がお金で手に入れた幸せって,まだ見たことがなくて。(西村 p245)
 僕卵かけご飯満足派なんで。「食べ物が美味しい」というジャンルで,すごく美味しいと,結構美味しいの差があまりない。(西村 p246)
 でも,コストパフォーマンスの問題じゃないんだよね。(中略)お金を持っていれば,その差は気にしなくてもいいんだよね。コストパフォーマンスなんて別に考える必要ないから,そこに関しては,お金があることはいいことだよね。(堀江 p247)
 信用をお金に換えるのは結構簡単だったりしますけど,お金で信用を買うのは結構大変ですよね。(西村 p248)

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