著者 中沢 剛
発行所 ダイヤモンド社
発行年月日 2018.09.12
価格(税別) 1,300円
● 著者考案の「idea Picnic」の紹介書。これを読むとアイデアなんて簡単に出せるんじゃないか,と思ってしまうのだが,さてさて。
アイデアの敵は優等生的真面目さ。アイデア出しは不真面目な方が面白いものが出てくる。そういう話は何となく理解できる。
● 昔,KJ法とかの愚にもつかない研修を受けさせられて(KJ法ではなく,研修が愚にもつかなかった),以来,この種の技法には眉に唾をつけて臨むべしと思うようになった。
っていうか,ぼくの暮らしにアイデア出しを要する局面はない。なのにこういう本をなぜ読むの,と自問すべし。っていうか,何で読んでんだ,俺。時間のムダ遣いじゃないのか。
● といいながら,以下にいくつか転載。
いきなり「すごいアイデア」を考えようとしてはいけません。(中略)まず,とにかく大量のアイデアを出すことに専念します。(中略)思いついたことはなんでも「OK!」と受け止めてあげる。(p22)
このように分析することで,経営を改善させる具体的なアイデアを生み出すのはとても難しいと思うのです。なぜなら,ロジカルシンキングをマスターした人であれば,誰がやっても同じようなロジックツリーしか生まれないからです。(p72)
なぜ,そうなるかというと,ぼくが思うに,要するに“つまらない”からです。ロジックツリーを使えば経営改善に必要な要素を分類・分析することはできますが,その結果として生み出される分析観点がありきたりになりがちなのです。(p72)
アイデアを生み出すためには,ロジカルにものごとを分類・分析することにはあまり意味がありません。それよりも,非論理的でもかまわないから,「面白い分析観点」をたくさん見つけ出したほうがいいのです。(p74)

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