著者 佐々木正悟
発行所 中経文庫
発行年月日 2011.12.01(単行本:2010.02)
価格(税別) 533円
● 最初に,次の文章が出てくる。
結果を出せる人は誰よりもすぐに行動しています。 ある人がビジネス書を読んでいる間に,行動できる人はすでに取引先のところに行っています。 ある人がダイエット本を読んで知識をつけてい間に,行動できる人は外に出てジョギングをしています。 人生を変えられる人は,すぐやることのできる人です。(p4)それはそうだ。だから,どうしたらすぐやる人になれるのかと知りたくて,本書を読むわけだ。そういう人はたくさんいるようで,本書も2011年12月に文庫化されてから,2013年8月で18刷を数える。
● いろいろなヒントを与えてくれる。たとえば,つぎのようなこと。
優先度を比較する「前」に動き始めてしまう
すぐやる人はモノが少ない
感情を介さない。悪いことが起きそう,という予測は行動をとめてしまう
● しかし,グズは生来のもので治らないと考えた方が良さそうだ。それこそ,結果を出せる人は,グズが本書を読んでいる間に,すでに行動しているだろう。
そう言ってしまうと身も蓋もない。けれど,身も蓋もないところに真実はあるのかもよ。
と,他人事のように書いているけれども,自分もまたグズだから本書を手に取ったわけですね。
● いくつか転載。
悩みというのは,現状を明らかにしたくないというところから生まれます。「体の調子が悪い,もしかしたら深刻な状態かもしれない・・・・・・」。それならば病院にすぐに行けばいい。でも人は現実を見たがりませんから,いつまでも葛藤が続きます。これでは解決しません。(p37)
教会の建設現場でレンガを積んでいる2人の男に「あなたは何をしているのか」と聞いた。 Aさんは「レンガを積んでいる」と答えた。 Bさんは「教会をつくっている」と答えた。 一般的には,この話のオチは「Bさんのほうが目的を持って仕事をしているので偉い」ということになります。 しかし私は,Bさんは手が止まってしまう危険性が高いと思っています。(p46)
「何だか面倒そう」というのは錯覚であることが多いのです。いったんその仕事を小分けにしてみれば,すぐに終わる仕事だとわかるかもしれません。(p134)
思い込みというのは怖いもので「自分はダメな人間だ」「すぐやれない人間だ」と思い込むと本当にその通りになっていきます。 さらに,自分がそう思うと同時に,他人もそういう意識を持つようになり,それによってさらにイメージが強化されていくのです。(p154)
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