著者 小山竜央
発行所 KADOKAWA
発行年月日 2016.09.28
価格(税別) 1,300円
● スマホ依存に警鐘を鳴らすことから始まる。スマホをなぜ手放せないのか。その説明には非常に説得力を感じた。著者によれば,ゲームとSNSにハマるからだ,と。
ぼくも同じ悩みを持っていた。何とかしなきゃと思っていた。ゲームはやらないので,ぼくの場合はSNSが時喰虫。
● それに対する最終的な本書のアドバイスは,「連絡・ソーシャル系のアプリは,時間を決めて使うのがコツです」(p220)というもの。それはわかってるんだけどねぇ。
しかし,著者のすすめにしたがって,SNSの「お知らせ」のほぼすべてをOFFにした(が,それでもFBからは通知が届く)。
おすすめのアプリもいくつかインストールしてみた。TED,NewsPicksLINEカメラは見た目が騒々しいので,すぐに削除したけれど。
● 本書の後半は,スマホを使って“夢を叶える”方法の指南。読み流していいと思う。ただし,トータルとしては読んで良かったと思っている。
● 以下にいくつか転載。
確かにインターネットの世界でも感動を味わうことはできます。しかし,「本物の感動は五感をフルに使える現実にのみ存在する」のです。この事実を知っているからこそ,人はライブに足を運びます。(p24)
コミュニケーションでもっとも重要とされるフェロモンは,実際に会わないと感じ取ることはできません。(p30)
スマートフォン利用者実態調査でも,10代から50代までのすべての年代でよく利用しているアプリは,SNS・コミュニケーションがトップ,僅差でゲームが2位となっており,多くの人はSNSやゲームに時間を使っているはずです。この2つは,それぞれ依存に欠かせない快楽物質を人間にもたらしています。(p32)
少しでも人生をより良いものにしたいと思うなら,「自分が成長できるものにこそハマった方がいい」ということです。(p47)
たとえ痛みがあっても,その先に快楽=ドーパミンが得られるとわかっていれば,人は行動します。だからこそ,夢や目標を追って困難に立ち向かい,人は努力するのです。それが,常に快楽物質で満たされてしまう日常があれば,先に進む必要はなくなってしまいます。(p54)
アプリの世界は,いかに顧客の時間を奪うかというのが最大の目的なのです。(p58)
社会の中で多くの人から認められるような自分になることは難しい。でも,ゲームの世界では,自由にカスタマイズして自分の満足する姿になることができます。ちょっとしたお金を使うだけで,自己肯定感を得られるので,現実世界での満足感が乏しい人ほどハマるわけです。(p62)
1回数分で遊べることは,どんなに忙しい人でも毎日続けられる,つまり非常に習慣化しやすいことを意味します。(中略)休日や夜に何時間もゲームをするような,いわゆるゲーマーともなると,「時間がもったいない」「いい社会人なのに恥ずかしい」と罪悪感を覚えるかもしれません。それに対して,隙間時間にちょっとやってる程度なら別に後ろめたさも感じません。(p67)
運営側が意図していない,本来の使い方をしないユーザーが出てくるのは,ヒットコンテンツを作る上ではとても重要です。(p76)
「学ぶ」ということ自体,ひとつのエネルギーです。熱力学の法則でいうと,エネルギーは常に高いところから低いところへ流れます。そのまま何もしないでいると,エネルギーは分散してチリとなっていくだけです。(中略)興味が分散すればするほど,人はゴールできなくなり,サービスを使い続けます。(p80)
「いいね!」ボタンが人の本能的な欲求を満たすのは,他人からの反応がある,という絶妙な仕組みです。なぜなら,人は他人からの反応があることで存在意義を持つようにできているので,無意識に反応を求めて長時間アクセスしてしまう。(p82)
世の中にはこういう「体重計に乗っていないデブ」が,実に多いのです。(中略)視覚化して「目で見て認識」しない限り,人は問題であっても,それを問題として捉えないのです。(p89)
新しい活動や新しいチャレンジをしている人の方が,脳にとっても良い刺激となり,いつまでも若々しく過ごせるのに対し,スマホに時間を奪われている人は,同じ刺激に脳が慣れ,あっという間に時間が過ぎていき,気づけば歳を取っていた・・・・・・という事態になりかねません。(p96)
要するに,(SNSの通知に)反応しないことが重要なのです。(中略)みずから意図的にブロックしていかないと,スマホは手軽ゆえにどんどんあなたの時間を思考をも奪っていきます。(p102)
スマホは隙間時間にただ漫然と使っているだけだと,人からどんどんボールを投げられ,それをひたすらキャッチするだけになってしまうツールです。つまり,自分が決めたルールに従って使わなければ,他人に時間を奪われるだけで終わってしまう危険性があります。(p116)
アプリに限らず最初から最高のものを選ぼうとするのはまったく時間のムダといえます。(p128)
いまだに記録するといえば手帳を持出したり,従来のやり方を変えようとしないことも多いようです。しかし,はっきりいって今はアプリの質がかなり高いので,アプリを使った方がより早く良い結果が得られると思います。(p139)
デッドラインを設定したにもかかわらず,それが守れないのはなぜか。それは,その人が「時間を認識していない」から。「時間を認識する」とはどういうことかというと,ズバリ「その時間が来るまでの道筋をイメージする」ということです。(p152)
SNSは自分が発信者側でなかったら,やめた方がいいと思います。「ソーシャル」とは,人に影響を与えるということです。影響を与えるとは,人に行動させることですから,それができないような使い方は意味がないのです。(p219)
私は,「Facebookはコミュニケーションが取れる雑誌である」と考えています。雑誌というのは必ずテーマがあるのです。だからテーマを決めて,毎回それに関するコラムを書くような感覚で投稿するのです。(p219)
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