2018年12月18日火曜日

2018.12.18 嶋 浩一郎・森永真弓 『グルメサイトで☆☆☆の店は,本当に美味しいのか?』

書名 グルメサイトで☆☆☆の店は,本当に美味しいのか?
著者 嶋 浩一郎
   森永真弓
発行所 マガジンハウス
発行年月日 2014.09.19
価格(税別) 1,400円

● ベルリン・フィルもユーチューバーであるとか,グーグルやFBを立ち上げたときに「あなたの携帯電話の番号を入れてください」というポップアップ画面が出るときがあるが,迷わず入れるべしとか,モヤモヤのいくつかが解消された。
 高校生がLINEとTwitterをどう使っているかの解説も勉強になる。

● 以下にいくつか転載。
 映画をチェックする場合です。じつは,注目すべきは★の数よりも,口コミの件数なんですよ。過去に映画のレビューに関してデータ解析をしてみたところ,興行収入と連動していたのは,★の数よりも口コミの件数のほうだったんです。(p23)
 「・・・・・・まずは自分で行ってこい,話はそこからだ」と。一回も行ったことのないお店をセッティングできてしまうなんて,重度の集合知依存症ですよ。(p25)
 「損しない,失敗しないものを選ぶ」ということを,重要に思いすぎているんじゃないかな。本当は,失敗や想定外のことからこそ,新しい発想や,偶然の発見が得られるんだけどね。(中略)あんまり,効果効能を事前に求めすぎるのは,逆にもったいないよ。(p26)
 読み方のコツとしては,低い点数をつけているレビューから読むことです。(中略)低い点数のレビューを確認して,その内容が自分にとって許容できるレベルの悪いことかどうかを判断すればいいんです。(p46)
 “ユーチューバー”として有名なのは,レディー・ガガ。一説にはCDの売り上げよりも,YouTubeのほうが大きな収入源になっているともいわれます。(p98)
 ベルリンフィルも“ユーチューバー”なんですよ。すごく質のいい音源をYouTubeに上げてるんです。(p99)
 “ユーチューバー”として評価されるには,コンスタントに出し続けなくちゃならないところが大変なんですけどね。一発屋はダメなんです。(p102)
 自分のアバターが適当な格好をしているのを「恥ずかしい」と思う。それは「アバターに,自軍を表現するような人格を持たせたくなった」ということだよね。アバターが持つものは,デジタルで架空のものであっても,自分の欲しいものになる。(p127)
 何か自分が好きな領域がある人だったら,ブログを試してみるチャンスかもしれない。でも,ちゃんとそこで稼ぐつもりなら,その業界の中でトップ数パーセントに入らないと難しい。(p170)
 LINEのトーク機能がリアルを凌駕していったのはわかる。リアルだと更新をかけないと情報が新しくならないけど,LINEなら勝手に情報が飛んできて,いつでもタイムリーな状態で便利だから。(p205)
 若い人たちにとっては,LINEのトーク機能はリアルが高速化したチャットで,タイムライン機能がリアルとブログの間ぐらいのポジションと理解するといいと思います。大人が理解するとしたら,完全に友達限定のフェイスブックぐらいの存在って感じですかね。(p206)
 大人はあまり使ってないので実感がないかもしれませんが,タイムラインに流れてくる企業のアカウントについている「いいね」の数を見ると,じつはフェイスブックよりも(LINEの方が)ユーザーがずっと多いことがわかります。(p206)
 LINEが学校や部活などの人間関係中心のコミュニケーションツールなのに対して,ツイッターは趣味を軸にしています。会ったことがない人同士でも,趣味が合えば,ツイッターで友達になっているという感じ。(p208)
 デジタルツールの進化に合わせてコミュニケーションを拡張する方向にひたすら活用されるばかりで,ずっと使っているわりに,意外と(高校生の)デジタルリテラシーは上がってないんですよね。(p210)
 昔から,コミュニケーションのスピードを急ぐ欲求の強い人って,常にある割合で存在していましたが,LINEというツールでその人たちの欲求が強く出てきたのかな,と。(中略)そういうことを言い出す人が1人でもいると,村社会っぽくなってきてしまう。(p213)
 フランス語やドイツ語や中国語など,英語以外の外国語を翻訳する場合は,いったん英語に翻訳するのがお薦めなんです。(中略)このひと手間で,翻訳の精度が上がりますよ。(p226)
 ネットニュースはちょっとB級なものというイメージもあるよね。だけどこの5年くらいで,そのトレンドが変わってきているんだ。それは,出版社がネットニュースに参入し始めたから。(p244)

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