著者 堀江貴文
発行所 宝島社新書
発行年月日 2018.06.07
価格(税別) 780円
● 「覚悟を決めた個人は国家より強い」(p198)。
本書は堀江発言のアンソロジーということになるんだろうけど,その中で最も強烈なメッセージはこれだと思った。
● 他にも転載。
よく「堀江さんの人生の目的は何ですか?」と聞かれるが,そんなものは存在しない。とにかく自分が面白いと思うことをやりたい。ワクワクした毎日をとにかく積み重ねる。過去も未来も関係ない。とにかく今を楽しむだけだ。(p20)
講演会に来てくれるお客さんには悪いが,「botでいいじゃん」と思うし,「僕の考えを知りたければ,本を読んでよ」とも言いたい。本のほうがよほど内容の密度は濃いし,人によって早く読める。1時間も2時間も僕の話を聞いている必要もない。お客さんにとっても時間の効率がいいはずだ。(p22)
炎上には,情報拡散力があるし,さまざまな問題提起をするうえでも効果は大きい。僕の発信力をさらに育てるための「養分」だというくらいに考えているのだ。(p23)
変化というものは突然ではなく,徐々に起きるものだ。そして一瞬では終わらない。そこで「生き残れる人」がいるとすれば,それは状況に合わせてとっさの判断や行動ができる人だろう。たとえば,株式の世界では,「暴落のときは損切りをせよ」というのが鉄則。(中略)そのうえで,儲かるところへ投資すればいい。そうやって冷静に切り替えられる人は生き残るだろう。しかし,多くの人は,「~円損した」という考えにとらわれ,売れなくなる。(p27)
「人から認められたい」という承認欲求を捨てれば,人生はずっとラクになる。他人の非難や嘲笑など,気にするだけ時間のムダだ。(p34)
他人の評価はあてにならない。世間の常識に合わせようとするのではなく,自分の基準で生きよう。批判も賞賛も含めて,「自分が世間を振り回してやる」というくらいの気概を持っていれば,あなたも「同志」と出会えるはずだ。(p34)
才能なんて,やってみないと,自分にあるかないかなんてわからないのではないだろうか。やりもしないで「自分には才能がない」と言って最初から諦めてしまう人が,どれだけいることか。(p39)
人と同じことをするのは,いちばん損をすることなのだ。人と違うことをするからこそ,超過利潤が生まれるのであって,同じことをしていたらいちばん高いものを買わされるだけである。(p44)
私の周りの人たちのノリの良さは,突き抜けている。普通の人ならちょっと引いてしまうぐらいだろう。そのノリを私は共有できるし,ついてこられない人とは,たぶん仲良くはなれない。(p51)
情報を持たなければ,人は恐怖にかられる。人間の恐怖の大半は,情報不足が原因だ。新しい情報を獲得し続けていれば,不安や恐怖は克服できる。(中略)これから先の事態を怖がっているのは,情報弱者である証拠だ。(p54)
そもそも仕事は,見ようによれば,みな娯楽なのだ。(p62)
庶民は搾取されるのが時代の常で,借金してお金を賭けても長い目で見ればその額を返すことは叶いません。(中略)ギャンブルに限らず娯楽に使う借金は意味がありません。(p68)
仕事もお金も喜びも,それを独り占めしたところで心は満たされない。みんなとシェアするからこそ,ほんとうの幸せを実感できるのだ。(p81)
突き抜けられる人と,そうでない人の違いは,次の一点に尽きる。物事を「できない理由」から考えるのか,それとも「できる理由」から考えるのか。それだけだ。突き抜けられるかどうかは能力の差ではなく,意識の差なのである。(p87)
過ぎ去ったものに価値はないし,取りもどすこともできない。時価換算上では価値ゼロだ。今あるもの,使えるものが価値のすべて。(中略)ここにある,この瞬間だけが価値なのだ。(p91)
大切だと思っているのは二つだけ。力を抜いて流れに身を任せること。そして目の前のことにひたすら熱中すること。(p96)
世界は越えなくちゃいけない障害だらけだという,勝手な思い込みを解くことが大切だ。(p107)
ビジネスにとって最も重要なこと,それはスピード。新しい事業を起こそうとしたとき,時間がかかってしまえばどんどん競争相手は増え,コストは嵩み,失敗のリスクは雪だるま式に増えていく。(p133)
塀の中にいても,僕は自由だった。(中略)僕の頭の中,つまり思考にまでは誰も手を出すことはできなかった。だから僕は,ひたすら考えた。(p145)
これまで,「堀江さん一緒に写真撮ってください」と言ってきた人で一流になった人はいない。(p146)
損切りのコツは,とにかく勇気を出すことだ。どの段階にきたら,やめたほうがいいのか,自分ではっきりと意識しておくべきだろう。(p147)
結局,やり方とかセンスではなく「トライアルアンドエラーをどれだけ続けるか」ということだと思うのだ。(p160)
打席数を少なくして打率を上げるのではなく,打率は低いけれど打席に多く立っていたほうが絶対にいい。(p192)
日曜など休日に家族サービス優先して,やりたいことをやらない人もいるけれど,私には理解できない。あらゆるしがらみや人間関係を振り切ってでも,ハマってしまうぐらいじゃないと,本当の面白さは見えてこない。(p215)
個々の情報は記憶するのではなく,浴びればいいのだ。情報は取り入れたら,そのまま忘れてしまって構わないのだ。それではm情報を取り入れる意味がないかもしれないと思われるだろうが,本人が忘れたつもりでも重要な情報は脳の片隅にちゃんと残っている。大切なことだけが,ちゃんと残るものなのだ。(p225)

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