2020年3月21日土曜日

2020.03.21 ひろゆき 『凡人道』

書名 凡人道
著者 ひろゆき
発行所 宝島社
発行年月日 2019.09.26
価格(税別) 1,300円

● インターネットの普及によって,人の幸せに及ばすお金の影響力は低下したと感じる。本書を読むに及んで,それが確信に変わった。ぼくらはお金のクビキから解放されるフェーズに入ったのかもしれない。
 その具体的な方策はベーシックインカムの導入。ぼくも時間の問題だと思っている。

● 以下に転載。
 日本が新産業に乗り遅れる理由の1つに,すぐに法律で規制して技術やビジネスの発展を制限してしまう点があげられます。(p15)
 貧すれば鈍してしまうのが世の常で,社会のモラルも下がる可能性があります。お金がなくなると,社会全体が一発逆転を狙いがちになるんですね。(p18)
 僕が見てきた限り,投資歴1年の人と10年の人で差があることはなく,結果が出せるかどうかは,単に投資に向いている能力を持っているか,もしくは運がいいだけの問題でしかないように思えました。(p46)
 やりがいや生きがいを求めず,仕事はあくまでも稼ぐための手段と割り切る価値観が広がればいいと個人的には思います。そうやって仕事は仕事と割り切って,それとは別に趣味や好きなことを楽しむほうが,健全ではないでしょうか。(p63)
 搾取されやすのが,アニメーターやゲームクリエイターやプロゲーマーといった,やりたい人がたくさんいる仕事。(中略)こういった多くの人が憧れる職業は,安くてもやりたいという人もいるために,低賃金構造から抜け出しにくいんです。(p65)
 大卒でないと就労ビザを取れない国が多いことにも注目すべきかなと思います。(p93)
 いわゆる富裕層って,株の売却益や配当金とったことで儲けている人が大半です。(p107)
 男性って,清潔な格好をして髪型をちゃんとしていたら,意外に「雰囲気イケメン」になれちゃうんですね。もtろん顔立ちや骨格の問題で限度はありますが,かなりの割合でごまかせちゃうと思っています。(p116)
 モテる人って,世界中の全員が自分の恋人になる可能性があると思っているので,間口がとにかく広いです。そういう人は顔やプロポーションがいい人だけではなく,たいしてルックスがよくない人とも付き合っています。その結果,「この人って見た目で人を選ぶ人じゃないのね」ということが相手にも伝わって,モテる。(p117)
 モテる人って肉食系とか話が面白いとかではなく,話を聞くときにいかにも興味ありますって感じの態度を示せるタイプ。(中略)そういう態度が取れるのも,やっぱり経験があってこそだと思います。(p118)
 お金を持っていることと幸せって,別に相関関係はないんですよね。(p137)
 現代って,いろんな技術が進歩したおかげで,お金持ちもお金を持っていない凡人も,やっていることは大して変わらないんですね。(中略)今は億万長者も時給1000円のフリーターもスマホを使って同じオンラインゲームで遊んでたりします。(p143)
 今の時代って,お金があっても「お金があるからこそできること」って少ないんです。せいぜい食べ物くらいでしょうか。でも,10倍のお金を払って食べる料理が,10倍美味しいかといえば,そんなこともない。(中略)だいたい,レアで高いものって,基本はマズいと思うんですよね。だって,もしおいしくて需要が高かったら,さまざまな技術が進歩するにしたがって,量産されて安くなってるはずですから。(中略)みんなが欲しくてたまらないものは,最初は高価であっても,どんどん安く手に入りやすくなっていくのが,人類の歴史の必然です。(p145)
 お金を貯めておいたほうがいい理由の1つに,思考力を落とさないためというのがあります。というのも,自分の懐具合を心配してお金に欠乏を感じていると,人間の思考力って大幅に落ちるんです。(p149)
 仕事をせずにシェスタしているスペインなんて,2040年には日本を抜いて世界一の長寿国になるとアメリカの研究期間が発表していますから。無理をせずストレスを貯めたいことが幸せになるいちばんの秘訣かもしれません。(p154)
 努力って100パーセント報われるかというとそんなことはないのですが,結局,努力は報われると思っている人が成功する確率が高いというのはあるかと思いますね。努力を継続して行える人が最終的に成功をつかめるのは,たとえうまくいかないことがあったとしても,途中でやめないためです。日本だけでなく世界中のどこでも,継続している人が,結果としてうまくいってますので。(p166)
 スマホを使う人って,基本的には消費者。生産者から与えられる情報なり商品なりをスマホで受け取ることで満足が得られてしまうから,消費者思考になりがちなんです。(中略)プログラムや音楽,アニメを自分なりに作ってみたいと思ったとき,パソコンが身近にあるほうが,興味のある分野でより高レベルのクリエイティブな技術を身につけることができますし,その結果,生産者思考になりやすいんですね。(p169)
 インフルエンサーや著名人ら成功者が,「そんなことを気にするな。リスクを取れ!」などと,自分の能力や経験だけを物差しにして,無責任に背中を押してきます。踏み出した先に確かな道があればいいですが,断崖絶壁からまっさかさまになりがちな世の中です。(p199)
 凡人でも,いや,凡人だからこそ,非凡な人たちが知ることのできない人生の楽しみを味わっていければと思います。(p204)

0 件のコメント:

コメントを投稿