著者 若宮正子
発行所 1万年堂出版
発行年月日 2019.12.04
価格(税別) 1,100円
● 読者対象も内容も,タイトルから連想されるとおり。
● たぶん70歳以下の人は,会社でパソコンを使っていたろうし,インターネットにも抵抗はないのではないか。スマホも普通に使っている人が多いのではないかと思う。
年齢層に関係なく,デジタルがあたりまえの世の中がすぐそこまで来ている。
● が,ネットもパソコンもスマホも,個人間の能力格差を怖ろしいまでに拡大する器械だな。凡百の者はこんなことをTweetすることに使っているけどね。
しかし,能力格差というものには鈍感すぎるくらいでちょうどいいのだとも思う。下の方でも,別に死ぬわけじゃないからさ。
● 以下にいくつか転載。
私たちが子どもの頃は「人に働いてもらうのにお金がかかる」という意識があまりありませんでした。「食べさせてやれば十分」という考えです。(中略)でも,今は違います。(中略)高齢者が「人手不足時代」という現状を理解することです。そのために,われわれシニアが,今,若い人たちのためにしてあげられることの一つが,「ITリテラシーを高めること」だと思うのです。粗大ごみの回収依頼も,図書館の本の予約も,ネットでやれば,それだけ「人手不足対策」に貢献できます。(p38)
これからは,汎用性の高い,多くの人たちに使ってもらえるソフトやアプリではなく,現場を知っている人が,「自分の身近な人の役に立つ」「自分にとって使いやすいアプリ」を,自分で開発する時代になるでしょう。(p169)
どんな単純なプログラミングでも,たとえ「六角形」が一つ描けただけだって,自分がやってほしかったとおりにプログラムが動いたときは感動します。(中略)高齢者は,失うものが多いです。髪の毛が抜ける,歯が抜ける,友達が亡くなるなど,いつも「喪失体験」ばかり味わわされます。「何かを作ること」は,あなたに獲得体験を与えてくれます。ぜひ,やってみてください。(p170)

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