2021年6月2日水曜日

2021.06.02 『図書館さんぽ』

書名 図書館さんぽ
発行所 駒草出版
発行年月日 2018.12.03
価格(税別) 1,400円

● 全国各地の図書館を紹介。併せて,その図書館近辺の書店やカフェも紹介して,図書館を中心にしたインテレクチュアルな散歩はいかがですか,という内容。

● 今の図書館は子育て支援施設かと思うほどに,母と子に照準を合わせて来館を誘っている。そうした女性が使いやすいように授乳室まで設置してあるところが多いようだ。
 となると,図書館ではとにかく静謐にすべしという要請は遠のくことになる。

● 栃木県では宇都宮市立南図書館が紹介されている。チョビっとだけど。
 その他,この本で紹介されている図書館でぼくが中に入ったことがあるのは,千代田区立日比谷図書文化館(都立だった頃に入ったことがある)と東京都立中央図書館の2つ。入ったというだけだけど。
 で,千代田区立日比谷図書文化館では「日本国内在住者であれば,誰でも貸出サービスを利用できる」のであるらしい。国立じゃなくて区立なのに。恩納村文化情報センターでも同様らしい。
 旅行者でも帰途につくまでは,現地の図書館で本を借りて読書リゾートを満喫できるわけだ。そういうことをする旅行者がいるかどうかは別にして。

● 「Book Tea Bed GINZA」という宿泊施設があるらしい。「泊まりながら,心ゆくまで読書ができます」というのだけれども,つまりは簡易宿泊所=ホステルということ。
 ググってみたところ,新橋の銀座寄りの場所にある。宿泊料はもちろん安めの設定なのだろうが,コロナ禍の今は普通のビジネスホテルでも5千円を切る料金で泊まれるから,料金面でのアドバンテージはないかもしれない。
 本に囲まれて寝るという体験,寝落ちする直前まで本を読んでいられるという体験にどのくらいの値段を付けるかでしょうなぁ。

● 2つほど転載。
 そこで武蔵野プレイスは,多少のおしゃべりは許容するこちに。そのかわり,吹き抜けをつくって音を拡散させ,心地よく響くように設計したそう。(p28)
 図書館の最大の魅力はアーカイブ性です。書店は今現在の出版物のなかで展示・販売をしているわけですが,図書館は過去に遡れますから。(伊藤清彦 p93)

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