書名 賢人の手帳術
監修者 糸井重里・小室淑恵・陰山英男・八代英輝・佐久間英彰
発行所 幻冬舎
発行年月日 2012.12.20
価格(税別) 1,300円
● 糸井重里さんの発言から引用。
(ほぼ日手帳が)「どうしてこれだけ支持されるようになったんですか?」とよく質問されるのですが,僕ら自身も「どうして?」と思っていて,それを知りたいと思いながらつくっています。 でも,そのことが逆に重要なのかもしれないですね。つまり「こうだから,こうなる」みたいな記号的な発想であったり,急ぎのマーケティングで人が動くとは思っていなかった。実はそれがすごく大事なことなのかもしれません。(p14)
「手帳」という言葉からイメージする「自分を管理する道具」というような発想から,一回外れてみる必要があるんでしょうね。それは僕らもそうですし,手帳を使うそれぞれの人にとっても重要なことなんだと思います。そこから,何か新しい世界が見えてくるのかもしれません。(p15)
僕は昔「メモしなきゃ忘れるようなことは大したことじゃない」と思っていたのですが,違っていましたね。 思いや考えって,言葉にしないと消えちゃうんです。でも書いておけば,あとで使える道具にできる。メモそのものが役立つこともあれば,メモとメモが結びついて大きなアイデアになることもあります。 ただ,焦っちゃダメですね。アイデアというのは,直接,効率よく結びつけようとすると痩せてしまいます。思いついたばかりのヒヨコみたいなアイデアは,手帳にメモをして放っておいて,放っておくけどまた考える。それを続けていくと,あっちこっちのネットワークが並行に進化して,つながるときが来ます。(p16)
メモするときは,目的意識を研ぎすませすぎないほうがいいと思います。ムダだと思うことも書いておく。それが重要なポイントです。(p19)
「欲しい」と思う心は,体全体が無意識まで含めて決めているので,本当に大事なヒントやアイデアはそこに隠れているんです。その無意識を捨てずに,そのまますくいとって,一緒に考えていく。これはすごく大事なことだと思います。 パソコンを使うと,ムダを省いて整理しちゃいます。(中略)その点,手書きは無意識を含めてそのまま残せる。これは紙の手帳ならではのよさですね。(p30)
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