書名 ファーストクラスに乗る人のノート
著者 中谷彰宏
発行所 きずな出版
発行年月日 2013.10.01
価格(税別) 1,400円
● 紙のノートを使うようになったのは今年の6月のこと。学生をやめてからは,ノートというものを手にすることはなかった。
仕事でもノートを使うなんて考えたこともなかった。会議でも配られた資料の余白に極小の文字でメモしていた。それで充分だと思っていた。っていうか,ノートに何かを書いている人を蔑んでいた気配もある。なに,ムダなことしてるんだ,って。
● 蔑まれるべきなのは自分の方だった。愚かだったね。これは実際にノートを使ってみると,すぐに了解できた。数十年,自分は何と愚かに過ごしてしまったのか。
とにかく書けばいいのだ。備忘でも会議録でも日記的なことでも埒のない思いつきでも,とにかく何でも。
● で,そうなると,タイトルに「ノート」とか「ノート術」なんてのが入ってる本を読むようになった。これはどうなんだろ。あんまり読んでも仕方がないようにも思うけど。
ところで,本書のタイトル。タイトルに惹かれて買う人もいるのかも。卓抜といえば卓抜なタイトルだと思う。
● ところで,著者はA4のルーズリーフを片面使用で使っているそうだ。分類を気にしなくていい,あとからいかようにでもできる,というのが理由らしいんだけど,これ使いづらくないだろうか。
コピー用紙も多用しているようだ。普段はコピー用紙を持ち歩いて,あとで穴をあけて綴じるってことなのかなぁ。
少なくともA4をバインダーごと持ち歩くのは,現実的じゃないような気がするんだけど。
● ぼくも学生時代は(就職してからもしばらくは)ルーズリーフを使っていた。たぶん,ルーズリーフならではの使い方はしていなかったな。
書くときはリングからはずしていたかも。ということは,書くときにはある程度まとまった時間を投入していたのかな。チョコっと書くのに,いちいちはずすのは手間だから。
● 書くときに最も大切なのは,とにもかくにも使いやすさ。面倒のなさ。この点で,システム手帳やリング式のノートよりも,普通の綴じノートが数段勝るように思う(いや,著者のように片面使用なら,ルーズリーフの使いづらさは回避できるか)。
書いたあとのことよりも,書くことそれ自体に焦点をあてて道具を選んだ方がいいという意見で,綴じノートが一番だと今のところは思っている。
ついでに申せば,ペンの同時携行は必須だから,ペンホルダー付きのノートカバーも使った方がいいでしょうね。
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