2017年12月7日木曜日

2017.12.07 堀江貴文 『ホリエモンの新資本主義!』

書名 ホリエモンの新資本主義!
著者 堀江貴文
発行所 光文社
発行年月日 2005.05.05
価格(税別) 1,200円

● 堀江さんが刑務所経験をする前の著書。最近の著書と読み比べてみても,堀江さんが言っていることは以前からブレていないことがわかる。
 こんなにブレなくていいのか。ブレていないというのは,成長していないということではないのか。若くして,完成型に至ってしまったのか? と言いたくなるくらいのものだ。

● っていうか,タイプの問題なんですかね。タイプは結局,変わりようがないってことなんでしょうね。
 変わりようがないから,自分もホリエモンになろうと頑張ってみても,十中八九はダメなんだよね。っていうか,十中十,ダメかもしれない。

● 以下にいくつか転載。
 僕の夢は,昔からまわりの人たちに宣言していた,宇宙開発と人間の生命の根源を解明すること。この事業のためには,熱意も時間も費やすけれど,なんといっても莫大な研究費が必要になるのですよ。(p24)
 東大に受かりたかったら,英語の単語帳を丸暗記するだけでいい。いろいろ難しいことは考えずに,体力勝負でシンプルにやる。そのかわり徹底的にやればいいのです。生半可な暗記ではなくて,用法も含めて,徹底的に暗記する。(p26)
 優秀な人材がそこらへんに転がっているはずがない。ほんとうに優秀な人は,必ず自分の力でお金を稼いでいます。(p28)
 就職とは他人のコントロールリスクの支配下に入ることです。どれだけ一生懸命やろうが,結局は搾取の対象になるだけです。(p32)
 企業社会でいちばん得をしているのは,仕事ができない社員です。彼らはできる社員が稼いだ金で食わせてもらっているのですから。(p32)
 僕はニートが増えた原因は,旧世代の産業構造と価値観が壊れてきたことにあると見ています。あらかじめ失われた未来が,彼らにはまざまざと見えているのです。(p36)
 苦労をしたって人間は成長しません。苦労をしないように,頭を使える人間が成功するのです。(p40)
 「自分のできる範囲で」なんて考えていたら,そこで終わってしまいますよね。少し,無理な仕事をこなしていくことで,会社は大きくなっていくのです。(p42)
 成功した人のやり方をマネしても,同じように成功できるとは限りませんが,失敗した人に学ぶと同じ失敗をしなくてすむようになる。(p44)
 「タイミングを読む」と言えば聞こえはいいですけど,要するにいつまでもタイミングを見計らっていて,時間をムダにしているだけなのです。(p64)
 僕の主張は「うまいものを安く」ではなく,「うまいものにお金を払え」。(p68)
 講演に行くくらいなら,講演者の著書を読んだほうがてっとり早いのです。つくづく不思議に思っているのですが,なぜわざわざ僕の講演を聞きに来るのか。(中略)僕が大学に行かなくなったのは,教授は自分の本の内容以上のことは話さないとわかったからです。本に書いてあることを水増しして講義でしゃべるだけ。僕だって同じようなものです。(p72)
 中心にいることで見えてくるものはたくさんあります。それがわかっているから,みんな六本木ヒルズに集まってくるのでしょう。(中略)六本木ヒルズ自体が,一種の広告塔なのです。言ってみれば賃貸料には広告費も含まれているのです。(p84)
 財務諸表を読むのはカンタンです。ほんの少しだけ勉強すればいい。でも多くの人が,このわずかな手間を厭い瑣末な情報ばかりありがたがるのはなぜなのでしょうか。(p88)
 僕はお金のことはすべて実戦で学んでいます。会社の経営というのは,まず実験をしてから理論がついてくる実験物理学みたいな世界です。「理論が先か実験が先か」はかなり曖昧で,理論に振り回されていたら,経営はおぼつかない。(p98)
 ベンツでゴルフにでかけるみたいな典型的な旧世代の「中小企業オヤジ」スタイルって,かっこ悪いでしょう。(p106)
 どんなに時代が変わっても,業種全体がゼロになることはほとんどありません。(中略)落ちめになってもファンがいるということは,非常に強い関係の顧客層がいると考えていいでしょう。(p118)
 なかなか決まらない商談というのは結局はお互いにメリットがないことが多いのですね。(p140)
 興味がないからと言って,食わず嫌いでは自分の目の前にやってきたお宝をみすみす逃すことになる。世の中には,自分の知らない楽しいこと,面白いことがたくさんあるはずです。自分が持っている知識なんて,たかが知れているということを,もっと認識すべきです。(p156)
 「変化に対応する」というと聞こえはいいけれど,要するに後手後手にまわっているということ。変化に対応するのではなく,自分で変化を起こせば,そこで最先端にいられるわけです。(p176)
 僕は伝統とは壊していくものだと思っています。(中略)歴史をきちんと学べば,変化こそが「伝統」をつくってきたことがわかるはずなのです。(p178)

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