書名 好きなことだけで生きていく。
著者 堀江貴文
発行所 ポプラ新書
発行年月日 2017.05.08
価格(税別) 800円
が,知ってるだけではダメだ,行動しなければ,というわけだ。そこのところが本書では強調されている。
● ぼくもそうなんだけど,本が好きな人って,行動が嫌いな人だよね。もちろん,例外はあると思うんだけど,行動するために読んでいるんじゃなくて,知りたいから読んでいる。あるいは,読むこと自体が好きだから読んでいる。
だから,本で行動を説いても,まずもって伝わらない。行動する人は本などあまり読まないだろうからだ。
● 以下に転載。
あなた以外の人間なんて,所詮あなた以外の人間だ。無責任なものだ。あなたの悪口を言ったって,陰でバカにしたって,そんなことは次の日にはケロッと忘れている。(中略)そんな人間の目を気にして,あなた自身が自分の人生を無駄にしていいわけがない。(p6)
人間は,言い続けられなければテンションを保てない生き物(p27)
僕は,「実践を超える勉学は存在しない」と思っている。実践,行動してみて初めてわかることがる。初めて見える問題点がある。(p35)
「協調性」というのは,周りと同じことをするということ。周りとまったく同じことをしていたら,それはだめでしょう。周りと違うことを常に考えないと。こんなシンプルなこと,なぜわからないのか。(p47)
バンジージャンプなんて本来は「誰でもできる」。理由はいたってシンプルで「ただ飛び降りるだけだから」だ(中略)それだけのことなのに,「できない!」「怖い!」などという感情にとらわれ,流されるままになっているから話がややこしくなる。バンジージャンプをする前にためらう時間なんて,タイムロスでしかない。(p61)
この人工知能を否定的に見るか,肯定的に見るかで,その人の知性がバレる。僕はそうとらえている。(中略)なぜ人工知能を「使いこなす」という視点に立てないのか?(p63)
多くの企業では不況時に無理矢理仕事をつくって雇用を維持して,赤字になっている。つまり社員たちに給料を払うために社会全体で無駄な仕事をつくっているだけ。その中で,皆が労働信仰に支配されてイヤイヤ働いている。(p69)
僕たちがなすべきこと。それは,社会の慣習や常識にとらわれて打算に走りすぎることではなく,自分の「好き」という感情に,ピュアに向き合うことなのだ。(p72)
「人生,うまくいくと思い込んだもの勝ち」僕はまだ学生の頃から,こう信じて行動してきた。(中略)堀江流のマインドセットを明かしておこう。それは「いま,ここ」に集中することだ。(p79)
アカデミックなテーマを扱うイベントの場合,その周辺にはエンターテインメント的な受け皿も用意されていることが絶対に必要だ。真面目な話ばかりじゃ,人はなかなか集まらないし,盛り上がらないからだ。(p85)
どんなに生まれつきの能力が高い人だって「自信をコツコツ積み上げる」ことを怠ったら,その時点から伸びなくなってしまう。(p88)
「放送時間にテレビの前にいるよう強いるなんて,どれだけ殿様商売なんだ!」あなたはそう感じないか?(p104)
フランチャイズ経営で名の通ったチェーン店ではなく,個人経営の飲食店にもっと行くべきだ。そこには「労働条件ガー!」と労働基準法を振りかざすだけの労働者はいない。自分の名前,店の看板だけで夜の中に打って出ようとする「勝負し」のような店長やシェフ,そして志あるスタッフたちに出会えるはずだ。彼らの背中から,学ぶべきことは無数にある。(中略)彼らは「好きなことだけして生きている」良いお手本だからだ。(p106)
本屋は「アート」「文化」といった高尚なイメージが強い。他の小売業と比べても,強烈なアドバンテージがある。(中略)書店は「本」というモノを売るだけではなくメディア,さらには文化のハブとんる可能性を秘めている。極端なことを言うと,「書店」という場がメディア的にうまく機能してくれて,高い宣伝効果をもたらしてくれたら,書籍販売からの収益なんて,非常に小さい話になる。(p108)
多くの社員を雇うということは正直リスクでしかないと思っている。それにストレスも多い。(p114)
よく「インタビューは直接会わなければ熱量が伝わらない」「直接,目を見て話さないと真意がわからない」などと言うインタビュアーもいるが,(中略)やろうと思えばどこにいても,どんな手段でも,熱量のあるインタビューはとれる。それこそインタビュアーに熱量があれば。(p127)
家や車などの高額商品への執着から身軽になることには,多くのメリットがある。(p134)
「スマホさえあれば,手に入らない情報なんてない」そう断言してもよい。(中略)自分の情報感度を正しく保つためには,信頼できる識者を何人かフォローして,「最低限の常識」「現時点での定説」を身につけておくことが重要だ。(p136)
中には「有料メルマガをわざわざ購読するのか?」という声もあるだろう。しかし,それは「情報=無料」と思い込んでいる人のほうがおかしい。有料メルマガの発行者たちは皆,心血を注ぐだけでなく資金も投入して原稿を書いている。(p138)
そういったセレブ客の自尊心は,一般人の賑やかしがあってこそ満たされるものだ(p139)
人は必ず先のこと,つまり未来を考えるようにできているという。「今の私のことを知ってください」「私ってこんな人間なんです」そんな「現在形だけのコミュニケーション」ほど無駄で,虚しいものはない。(p144)
まずは走りだしてしまい,それから修正を加えていくほうが,物事は早く進んでいく。いつまでもグチグチと悩んでいる人は,「行動しなくていいための言い訳」を考えているだけの人だ。また,そんなことで悩み続けて行動に移せないことは,その人が本当にやりたいことではない,とも言える。本当にやりたいことは,人はほうっておいてもやる。(p146)
利益の源であり,世間に大きな影響力を持つインフルエンサーでもあるセレブを大事にすることは,ビジネスにおいて本当に大切だ。(中略)チケットが高いことで文句を言うようなお客さんは,そもそも来てもらわなくてもいいと考えるべきだ。(p148)
今や検索エンジンは持ち歩ける時代になっているし,わからないことなんて即座に検索できる。ほんのひと手間だが,検索をするかしないかでは,人生の明暗がわかれる。(中略)現代に必要なスキルは,もはや「記憶力」ではなく「検索力」だ。(中略)これからは検索が「劇的に速い人」と「絶望的に遅い人」とに二極化するだろう。(p157)
まともな企業は,もうキュレーションメディアの運営に手を出すことはないだろう。それでも残っているキュレーションメディアは,互いにネタをパクり合うことで成立している。(中略)そんな状況だからこそ,最近は自ら一時情報を取ってくることができる人が注目を浴びやすくなった。(p176)
没頭しないまま何かを好きになることなど基本的にありえないし,没頭さえしてしまえば知らぬ間に好きになっていく。(p181)
やりたいことや,ハマれるものが見つかったら,毎日自発的に思いを発信し続けることが大切だ。(中略)稚拙でもいいから,読み手に「熱さ」が伝わるものでなければいけない。(p181)
それは「好きなことだけで食べていくために,売れたり名前を広めたりするには,地道な努力だけでは足りない」ということだ。どこかでトリッキーな行動を起こしたり,極端なアイデアを発信したり,人とは違うことをしないといけないと,現実的にわかってほしい。(p183)
自分の好きなことがニッチであればあるほどチャンスがある。競争相手も少ないし何かをきっかけにすレークできれば,その分野のパイオニアとして活躍できる。(p185)

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