書名 まさこ百景
著者 伊藤まさこ
発行所 ほぼ日
発行年月日 2020.08.06
価格(税別) 1,800円
お気に入りのモノを紹介している。同じような趣向の本を前にも読んだ記憶があるが,定かではない。
● 紹介されているモノの背後にあるのは,こだわりと言ってしまっていいんだろうか。そう言ってしまうと,少し以上にピントを外すことになるんだろうかなぁ。
何でもいいということがないのだ。ぼくは大いにそれがあるので,こうして著書を通じて著者と向き合っている分にはいいけれども,直接に向き合うとひと言も話が通じないだろうな。
● 以下に転載。
ほかほかの蒸籠をテーブルに持って行き,蓋を開けた瞬間,毎度歓声があがるのも料理をつくる側としてはうれしいポイント。湯気の持つ威力ってすごいのです。(p13)
最近,わたしをハッとさせる仕草をする人は,多くがリネンのハンカチを持っている,ということに気がつきました。清潔できちんとアイロンがかかったまっ白なリネンは女の人をきれいに見せるのです。(p19)
ものをたくさん見て,瞬時に「いいものとそうでないもの」を見極める仕事についている人は,とにかく目が速い。(中略)わたしもどちらかというと速い方。森の中できのこを見つけるのも得意です。(p27)
「もう小花柄は似合わない」。数年前のある時,そう思ってからきっぱり着るのをやめました。(中略)好きと似合うは違うもの。(p101)
ひとつでもひっかかるところがあったら買わない。ものをえらぶ時,それくらいの潔さがあってもいいんじゃないかと思っているんです。だってほかのだれでもない,自分が使うものなのだから。(p165)
どうやら「ほしい」気持ちは前面に押し出すといいものと巡り会えるみたい。(p211)
自分とみんなをとりまく景色が少しでもよくなりますように。(p231)

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