2021年10月2日土曜日

2021.10.02 八木重和 『note 完全マニュアル』

書名 note完全マニュアル
著者 八木重和
発行所 秀和システム
発行年月日 2020.11.03
価格(税別) 1,480円

● 副題は「“好き” や “得意” を作品に!」。ブログやTwitter,Facebookなど,ネットを発信媒体として使う場合のツールはいくつもあるが,プロご用達的に使われ出しているのが「note」だという印象。注目度が高いのではないか。
 で,note がどういうものなのか知りたくて,『noteではじめる新しいアウトプットの教室』(インプレス)を読んだ。

● また,note が気になってきた。『noteではじめる新しいアウトプットの教室』を読み返せばいいようなものだが,マニュアル本があったので,ざっと眼を通しておくかと思った。
 現時点で note を使ってみたいと思っているわけではない。この Google Blogger でいい。不満は何もない。
 が,ひょっとすると(たとえば,Googleがブログサービスをやめるなんてことがあれば)note に移ることがあるかもしれない。その移動先として note は適当なのか。そこを知りたかったというか。

● で,本書を読み終えた今の結論を書いておくと,note に移ることはやはりないということ。自分のログを保存しておくだけなら Blogger で足りる。というか,Blogger 以上のものはないんじゃないか。
 たんに保存しておくのじゃなく発信するというところに力点があるのであれば「note」を使うことも考えればいい。

● 発信するに値する情報を出せる人はそんなにはいないはずで(100人に1人はいないと思う。1,000人の中のせいぜい4人くらいじゃなかろうか),ぼくも自分が今書いているものが発信に値すると考えるほどアホじゃないつもりだ。
 note はそうした特別な人,クリエイティビティーのある人が使えばいい。

● 以下に転載。
 フォロワーを集めたいから必死で投稿し,広告で収益を得るために無理やりにでもネタを生み出す。果たしてこれが,自分がやりたかった情報発信のカタチでしょうか。(p4)
 これまでブログを経験した人の多くが「飽きる」という壁が越えられず,いつしか更新しなくなり,そのまま放置されます。(p22)
 少しでも多くの人に情報を発信したと思うのであれば,分野を絞った方が成功に近づきます。(p59)
 「とにかく注目されたいから毎日多くの話題を取り上げる」ような投稿はTwitterのようなSNSが適していて,note には適していません。note では,「厳選した話題を深く掘り下げる」ような情報を探し,調べ,書くことに適しています。(p71)
 特に,2020年4~5月頃でMAU(月間アクティブユーザー)が大きく伸びました。新型コロナウィルスの流行による外出自粛から,創作の時間や,作品を読む時間が増え,「創作」という不要不急のものが,人生にとって重要であると,改めて感じた人が増えたのだと思います。(p309)
 「創作」とは,いわゆる「作品をつくる」ことに限らず,日常のなかにある「ほんの少しの工夫すべて」だと,私たちは思っています。(p310)
 基本的にSNSはフロー型のコミュニケーションツールであり,一方で note はこれまでのSNSにはなかったストック型です。(p311)
 つまり,ブログに回帰したサービスだと考えていいのだろうと思う。
 note にランキングが無い理由としては,ランキングがあると,作品のジャンルが徐々にランキング上位に収斂していき,作品の多様性が失われてしまうことを避けるためという理由があります。また,順位を競う過程で,ひとの欲求をあおる過激なタイトルや悪口のようなものも増えてしまいがちです。(p312)
● note が従来のブログ等と違うところは
 1 有料の記事を販売できる
 2 広告がない
 3 複数の記事を1つにまとめる「マガジン」を作れる
 という3つかと思うのだが,1はネットユーザーの99%の人には関係ない。2については,Google Blogger も広告表示を強制しない。Blogger で広告が表示されている場合は,アフェリエイト収入を狙ったバカが書いている確率が100%だ。

● 知りたかったのは3なのだ。萬屋じゃなくて専門店になった方がいいとしても,よほど禁欲的じゃなければ,種々雑多が紛れこむ。それを内容別にマガジンに振分けることで解決できるかということ。このあたりがよくわからなかった。
 まぁ,気になるなら,試みにやってみればいいんだよね。それが一番手っ取り早い。気になるなら,ね。

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