読書で人生が変わるなどということは,まずもってないものでしょう。読書が人を賢くすることも,たぶん,ないと思います。 読書は安価でお手軽な娯楽であり,時間消費の手段です。それでいいというより,娯楽でない読書は可能な限り避けたいものです。 娯楽としての読書があれば,老後もなんとかしのげるのではないでしょうか。というか,しのげると思いたいわけですが。
2012年12月18日火曜日
2012.12.18 永江 朗 『恥ずかしい読書』
書名 恥ずかしい読書
著者 永江 朗
発行所 ポプラ社
発行年月日 2004.12.01
価格(税別) 1,300円
● 本と読書にまつわる諸々のことがらをエッセイに仕立てた読みもの。面白く読めた。
● 具体的な読み方でなるほどねぇと思ったのを2つ紹介。
ひとつは「写真集をカメラのファインダー越しに見る」(p64)というもの。これをすると「構図の秘訣がなんとなくわかってくる」んだそうだ。「すぐれた写真家は,ファインダーのなかの点で見ているのではなく,ファインダー全体を見ているらしい」(p66)と。
もうひとつは,本を「逆さにしたり横にしたりして眺める」(p112)こと。たとえば,「書の鑑賞というと,私のような素人は,つい字の形を見てしまう。整っているとか,荒々しいとか。だけどこうして横にしたり逆さにしたりして見ると,形ではなく筆の運動が見えてくる。いままでとは違った書の美しさや面白さが見えてくる」(p116)
● 著者はThinkPadユーザーだと書いているので,オレと同じかぁと思っていたら,途中からMacユーザーに変わっていた。
だから何がどうってことはないんだけど。
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