書名 2014年 長谷川慶太郎の大局を読む
著者 長谷川慶太郎
発行所 李白社
発行年月日 2013.09.30
価格(税別) 1,500円
● 副題は「世界経済明と暗の潮目」。
歯切れの良さが快感をもたらしてくれる。曖昧さを排する。ここまで具体的にしあげると,予想がはずれる可能性も高くなる。それでいろいろ言われる。しかし,そんなことは歯牙にもかけない。
● アメリカと日本とドイツについては楽観。中国と韓国とフランスについては悲観。これまでどおりの見方を開陳している。国際関係の様とその理由もくっきりと描く。
安倍首相とドイツのメルケル首相を高く評価。対して,フランスのオランド大統領,韓国の朴槿恵大統領については,その資質に疑問を呈する。
● 中国のシャドーバンキングの話は,息が詰まるような具体と迫真。「九月二六日に四〇兆元の理財商品の決裁ができなければシャドーバンキングが潰れてしまうから中国ではシャドーバンキングに依存してきた企業の大量倒産が起きる」(p134)。
シャドーバンキングは人民解放軍の幹部が経営しており,人民解放軍と習近平(共産党)は対立関係にある。最近は,習近平が攻勢に出ているが,さてどうなるか,と。
0 件のコメント:
コメントを投稿