編者 鈴木俊二
発行所 グラフィティ
発売年月日 2013.12.23
価格(税別) 457円
● この雑誌は初めて手にした。想定している読者層は,若手のクリエイティブ系職業人(必然的に都市在住者)またはそれを目指している人ってことになるのか。
面白かったですね。市井をこういう切り口ですくい取るっていうのは,あるようでなかったんじゃないでしょうか(いや,あったか)。
● 特集は「クリエイターの好きなもの」。多くのクリエイターがあげていたのは,「東京で一番かっこいいと思う建築物」で東京タワー。それと,「デザインがいいと思う文房具」でモレスキンのノート。
● 東京タワーはわかる。スカイツリーに注目が集まってるから,判官びいきでっていうんじゃなくて,すっかり風景に溶けこんでいるし,単体としてもきれいだしね。
でも,できた当初は,何だこれは,っていう声があったと思うんですよ。そんなものですよね。その方面の識者っていうのは,だいたい間違うんだよなぁ。
周囲の方があとから追いついてくるんでしょうけどね。人の美意識なんてその程度のものでさ,その時々の空間に自分が思っている以上に制約を受けているんでしょうねぇ。
● モレスキンは高嶺の花。使ったことはない。だって,小型のノートで1,700円もするんですよ。もったいなくて使えませんよ。
クリエイティブ系は書きごこちとか手ざわりとかに,この値段で良しとする何かを感じるんでしょうね。ドブネズミルックのサラリーマンは,コンビニでも売ってるKOKUYOでいいだろうと思ってしまうんですよ(たぶん)。
● ぼくはもっとひどくて,“ダイスキン”でいいじゃんと思ってるんです。ノートは普通にメモ用にしか使ってませんしね。これがメシの種になっているのであれば(ネタ帳とかアイディアの元になるとか),お金のかけ方も違ってくるのかもしれないけど。
この“ダイスキン”,今ではダイソーでは販売していませんけどね(Seriaでは売っている)。
● 根っこにある貧乏性を承知で言うんだけど,道具として使い倒すには,安価であることは絶対条件。ケチケチ使ってたんじゃ使わない方がいいくらいだからさ。惜しみなく使える値段じゃないと困るんですよ。
あと,個人的な好みとして,安物フェチがあるかもしれない。“ダイスキン”に景品でもらったボールペンで何かを書きつけるのって,けっこう快感があってね。
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