著者 ダライ・ラマ十四世
茂木健一郎
訳者 マリア・リンチェン
発行所 集英社新書
発行年月日 2011.10.19
価格(税別) 700円
● ダライ・ラマ十四世の法話と,茂木健一郎さんとの対談を収めている。法話の内容はよくわからなかった。対談の方も,両者の舌鋒鋭く切り結ぶというふうには,当然ながらなりにくい。
法王猊下は闊達で活力に満ちた方に違いないと思うのだが,活字でそれを十全に伝えることは難しいだろう。
● 対談の最後に,猊下が日本の若者たちにアドバイス。
日本の皆さんは,よりよき世界を築いていくために,はかり知れない貢献ができる能力を持っていると思います。それは,原爆をはじめ,多くの苦しみを実際に体験されているからであり,高い教育レベルによって,充分な知識と教養を備えているからです。 その能力を発揮するためにも,私は二,三年前から,特に若い世代の日本の人たちに,是非英語の勉強に力を入れるように催促しています。そうすれば,皆さんは世界のためにより大きな貢献ができるからです。そうでなく,日本の中にだけとどまっていて,日本語だけをしゃべり,あれこれ文句ばかり言っていたのでは,あなた方の素晴らしいエネルギーと知性が無駄になってしまいます。(p177)
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