著者 宮田珠己
発行所 集英社文庫
発行年月日 2011.03.25(単行本:2002.03)
価格(税別) 619円
● 奇書といっていいんでしょうね。ジェットコースターにこれほどまでにこだわる人がいたのかという発見。
巻末の座談会はへぇぇの連続を生む。
● 2000年に著者と一緒に,ジェットコースターに乗るためにアメリカまで出かけた西島君,今はどうしてるんだろう。
高校を卒業して1年目は浪人というか,コンビニでバイトをしてたようなんだけど。どの世界に行っても,花を咲かせることのできるキャラクターのようなんだけど。
● いくつか転載。
アメリカでは客に大人が多い。日本では遊園地は原則として子供のものという認識だが,アメリカでは大人もたくさん遊びにくるのだ。つまり遊園地が全体に大人向けにできているわけである。 この事実をさらに追求すると,アメリカと日本では,遊びを悪いことと考えるか,逆によいことと考えるか,その大前提のところがすでに違っているのではないかという深い考察に結びつく。日本ではまだまだ遊びは悪であり,暗黙のうちに遊園地はまだ善悪の区別のつかない子供向けと前提されているのである。(p50)
ジェットコースターは痛くないことが最低必要条件なのだ。いくらデカくても,速くても,痛いとすべてが台無しである。その点で,アメリカの新型コースターは非常によくできていた。日本だってやればできるはずなのだが,どういうわけか日本製で痛くないコースターはほとんどない。(p116)● ぼくはといえば,ジェットコースターには乗らないタイプ。単純に怖いから。
が,この本を読むと乗れそうな気がしてきた。乗らないと思うけど。
0 件のコメント:
コメントを投稿