書名 道の先まで行ってやれ!
著者 石田ゆうすけ
発行所 幻冬舎文庫
発行年月日 2013.07.05(単行本:2009.07.25)
価格(税別) 600円
● 副題は「自転車で,飲んで笑って,涙する旅」。単行本は一度読んでいる。文庫化にあたってかなり筆を入れたらしいので,文庫本も読んでみることにしたもの。『行かずに死ねるか!』と同じ事情。
● その『行かずに死ねるか!』と比べると,面白さは少し劣るかもしれない。いや,面白いのだ。読み始めたら途中でやめるのは難しいくらいに。
ただ,『行かずに死ねるか!』の笑いや涙は,たくまざるものだった。対して,本書では最初からそれを求めてしまっているというか。その結果,若干ながらあざとさが見え隠れするようなところがある。
● はるか昔のことになるけれど,坂口謹一郎さんの『世界の酒』と『日本の酒』を読んだことがあった。『世界の酒』の方が読んでいる分には面白いのだ。
それと対比するのもどうかと思うんだけど,はやり世界を舞台にしたものの方が面白くなるようだ。こちらの好奇心をくすぐる度合いが違うのだろう。
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