編者 舘野晴彦
発行所 幻冬舎
発売年月日 2014.10.01
価格(税別) 759円
● 必ず買ってしまう雑誌の特集はというと。ぼくの場合は,かつては書斎。今だと,手帳術とかノート術とかいったもの。それと,今回のような秘書もの。
今の時代,芸能界や銀座(のクラブ)にいい女はいなくなった。どこにいるのかといえば,一流企業の秘書室にいる。そんなことを,これも何かの雑誌で読んだことがあった(けっこう昔のこと)。そうだろうなぁと妙に腑に落ちてしまった。
● 秘書って奥の院のイメージがある。自分とは別世界にいる才色兼備の女性たち。高嶺の花。
● しかし。ボスより秘書の方が大変なんじゃないですか。「経営トップの仕事が,いかに過酷で孤独か,ずっと身近で見てきた」(p73)と秘書は語る。が,社長になってしまえばかえって楽なんじゃないか。
実際,そんなに過酷で孤独なのであれば,なんで社長になりたがる人がこんなにいるのか説明がつかない。実際はそうでもないか,それを補ってあまりある何かがあるからに決まっている。
周りが勝手に,過酷だ,孤独だと持ちあげてくれる。けっこう以上に美味しいポジションなんじゃないか。
● 社長の数は課長よりも多い。多くの社長は金策に走り回ってたりするんだろう。が,そういう社長は秘書なんか持っていないだろう。
秘書をつけてもらえるような会社の社長は,お殿様でいられるはずで,いろいろあるにしてもトータルで楽なはずだ。
● たとえば,「毎日の会食セッティングも大事な仕事。これしか飲まないというビールの銘柄もあるので,店選びはいっそう難しい。その銘柄が置いてなければ,頼みこんで持ちこませていただくことも」(p95)と語ってる秘書もいる。
ここまでのわがままを通せるんだから,社長というのは3日やったらやめられないものだろう。
ちなみに,ぼくなら,“幼稚園児か,お前は。ロクな味覚もないんだから,出されたものを黙って飲んでろ,このボケがっ”と言ってしまうな。そして首にされて青くなる。
● ほかにも,いろんな秘書がいろんなことを語っているわけだけれども,そうした表の記事よりも,「どっちのボスがエグいのか!? 日系企業秘書vs外資系企業秘書 戦慄のエピソード対決」(p82)といった三面記事的な方にリアリティがある。
日本では,秘書=女性=仕事外の関係もあり,っていうのが通念としてあるっぽい。それを荒唐無稽と一笑に付すことができないところがある。下司ですか。
もし秘書が男性であれば,下男というイメージがひっついてしまう。あまりやりたい仕事ではないな。
● どんなにお金があっても,持ってはいけないものが3つある。別荘と愛人と秘書だ。これもどこかで読んだもの。そのとおりだと思いますな。
この雑誌の読者は大半が男性のはず。自分をボスになぞらえて,こんな秘書がついていたらと妄想に浸る楽しみを味わうわけだ。けれども,妄想は妄想のままで終わる。それがすなわち幸せというものでしょうね。
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