著者 堀江貴文
発行所 宝島社
発行年月日 2013.05.31
価格(税別) 1,429円
● ライヴドア事件で収監されて,これでホリエモンは終わりと多くの人が思ったに違いないが,凡人たちの予想は完全に裏切られ,ライヴドアとはまったく違った分野で復活。
堀江さんの言っていることや言いっぷりには毀誉褒貶があるだろうけれども,本人はそんなことはまるで気にしていない。そこはじつにどうも大したものだ。
● この本じたい,堀江さんの既刊本から編んだもの。そこからさらに転載するのは愚の骨頂だろうけど,以下にいくつか転載。
私は,不安というのは,考えた時点で負けだと思っている。(p2)
僕の役割はおそらく夢を見せることだろうと思っているんです。(p9)
皮膚感覚で嫌なものは,絶対に断るべきだ。(p13)
同じ状態をとどめるためには,ものすごくエネルギーが必要だ(p23)
覚悟を決めた個人は国家よりも強い。(p32)
車を買うにしても,私は基本的に中古車しか買わないようにしている。車というのは,一度乗っただけで,3割価値が下がるといわれている。それほど新車と中古車の価格は違うのだ。だったら,中古車でいい。(p37)これは生活知としても要注目。大衆は新車にこだわる。うちの相方なんかその典型。車もパソコンも中古でいいとぼくも思ってる。パソコンは自分の自由になるので,ずっと中古を使っている。
農林水産業以外の仕事はみな娯楽なのだ。(p74)
人生は短く,そして新しく思いついたビジネスの旬もあっという間です。(p82)
控え目で議論を好まない人とは一緒に働いていても楽しくない。(p106)あ,自分はその楽しくない人間の典型だ。なぜ控えめかというと,人とわずかな軋轢を起こすのもイヤだ(面倒だ)からで,なぜそれがイヤなのかといえば,対人恐怖があるからだと思う。自分以外の人間が怖いっていう。これはたぶん,治せないものだと思っている。
プライドなんて屁のツッパリにもならない。相手が自分のことをどう思っているかなんていちち気にしていたら,何も前進しない。(p107)
僕の場合,どんな女の子でも長く付き合って3年です。(中略)どうしてかといえば,理由は簡単で,飽きちゃうんです。(p112)3年ももつんだったら,飽きやすいとは言えない。誰だって3年も付き合えば飽きる。これは避けがたい。
が,どうせ誰と付き合っても飽きるんだから,飽きたあとは,相手がよほど性悪じゃなければいいじゃないか,と思う。
どこかでその諦観を形にした方が楽だと思うが,そういう楽を忌避するのが堀江さんの堀江さんたる所以か。
人と同じことをするのは,一番損をすることなのだ。人と違うことをするからこそ,超過利潤が生まれるのであって,同じことをしていたら一番高いものを買わされるだけである。(p117)
刑務所にいる人たちって極悪非道でも,変わった人でもなくて,普通の人なんです。(p126)
知識というものは,リッチな環境にいたらよりリッチになる。子ども時代はもっといい環境であってほしかった。(p131)
先生や親は彼らを教育した人の思想を受け継いでいる。そのため,時代からワンクール古いのだ。(0135)
人間の恐怖の大半は,情報不足が原因だ。(p138)
僕がブログを書くのは,自分の中でその問題を消化するための作業なんです。ただ,スクラップブックに新聞記事を貼り付けたって,理解には全然つながらない。(p146)
いまある大使館や公使館も維持する必要はない。信用できる日系企業の海外支社に委託すれば,事足りるはずだ。(p166)
ソーシャルメディアとスマートフォンは,革命的なのである。このコラボから導き出される「答え」は,現時点では最も正解に近い近似値をはじき出す。(p180)
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