著者 伊藤まさこ
発行所 PHP
発行年月日 2016.11.15
価格(税別) 1,500円
● 衣食住や友人との付き合い,要するに生活,それをていねいに重ねることの大切さ。お金があればあるなりに,なければないなりに,できる範囲で。
わかってはいても,なかなかできない。女性もフルタイムの仕事を持ってるのがあたりまえになった。仕事とていねいな生活を両立させるのは相当な難事だろう。いはんや,男性においておや。
● 伊藤さんにしても,それを仕事にしているから,ここまでできているってことかもしれないよなぁ。いやいや,そんなことはないのか。
もって生まれた性格ですかね。努力しなければそれをできない人っていうのは,たぶんずっとできないままで終わるんじゃないかと思うんだけど。一時的に発憤することはあるかもしれないけれど,持続させるのはなかなか難しいと思う。
● ぼくなんかその典型。衣食住って,基本,どうでもいいと思ってしまっている。
8畳の1Kに住んで,ご飯だけ炊いておかずは納豆とかふりかけとかレトルトカレー。たまに簡単にできる野菜炒めを作って食べる。冬はこれまた手軽に作れるおでんとか。出汁はもちろん市販の顆粒のやつを使う。服は必要な数しか持たず,着たきり雀になるのも辞さない。
酒は安ウィスキーか焼酎を炭酸か水で割って飲む。春夏秋冬,それで通す。肴はスーパーかコンビニでテキトーに買ってくる。
そういう生活で充分だと思っている。実際に最近もそういう数年間を過ごしたことがある。
● が,たまにはこういう本を読んで,風を入れたくなる。以下にいくつか転載。
手軽にできるのがいいに決まってはいるけれど,手間を端折りすぎておいしさが半減するのはいやだ(p3)
お酒に魅了されたのは,シャンパンとの出会いがあったからでは? と思っている。(p18)
家に帰って,便利さに驚いた。今までこれなしでどうやって暮らしていたのか。(p32)
「おいしい」とは味だけでなく,見た目の要素もかなり重要。(中略)時に驚きがあるとよりいい。(p38)
素材にもよるけれど,最近,茹でるよりも蒸す方がおいしいでのは? と思っている。(p40)
大きいの,小さいの。いろんな大きさにすると口の中がたのしい。(p61)
私に特技があるとしたら,それは味の記憶をはっきりと思い出すことができるということではないか。(p68)
(いちじくの)葉を生ハムに添えるととてもいい感じなのだ。楕円の皿に大きめの葉をおき,切ったいちじく,その上に生ハムをはらりはらりと空気を孕ませながらおく。ただ葉があるだけなのに,皿の上の景色はいつもとまったく違って見えた。(p104)
この和えものは少し固めがいい。さいの目の形がきちんと残った方が見た目に美しいからというのがその理由。(p132)
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